Versal デバイスに実装されたプラットフォーム管理には、次の API 層が含まれます。
- XilPM (クライアント)
- APU、RPU、PL-MicroBlaze などの異なるプロセッシング ユニットのスタンドアロン アプリケーションが使用するライブラリ層です。注記: PL-MicroBlaze では、次の API のみがサポートされます。
- GetApiVersion
- DevIoctl
- DevIoctl2
- XilPM (サーバー)
- PLM を構成するライブラリ層で、IPI を介して XilPM クライアント層から渡される要求を処理します。
- TF-A
- TF-A には、クライアント側の PM フレームワークの独自インプリメンテーションが含まれます。現在は、Linux OS で使用されます。
- PLM
- IPI パケットを受信し、XilPM サーバーへプラットフォーム管理要求を渡します。
- PSM ファームウェア
- XilPM サーバーから呼び出され、PS の電源アイランドおよび電源ドメインを制御します。
PMC、PSM、および電源ドメイン ハードウェアの詳細は、 『Versal アダプティブ SoC テクニカル リファレンス マニュアル』 (AM011) を参照してください。
次の図に APU、RPU、およびプラットフォーム管理 API の相互作用を示します。
図 1. ベアメタル アプリケーションのみで使用される API 層
APU がオペレーティング システムを使用してフル ソフトウェア スタックを実行する場合、XilPM ライブラリは使用しません。その代わりに、EL3 で動作する TF-A がクライアント側の XilPM API を実装し、EL2、SEL1、または EL1 (Versal デバイスのシステム アーキテクチャによる) で動作するソフトウェアに対するセキュア モニター コール (SMC) ベースのインターフェイスを提供します。
Armv8 アーキテクチャおよびその各種実装モードの詳細は、実装モード を参照してください。
次の図に、APU 上でフル ソフトウェア スタックが実行される場合のプラットフォーム管理層を示します。
図 2. APU 上でフル ソフトウェア スタックが実行される場合のプラットフォーム管理層