プログラミング例 - 3.5 日本語

Vitis AI ライブラリ ユーザー ガイド (UG1354)

Document ID
UG1354
Release Date
2023-06-29
Version
3.5 日本語

アプリケーション要件は、次の 3 つのカテゴリに分類されます。

  • AMD Vitis™ AI ライブラリにあるモデルを使用して、独自アプリケーションを構築する。
  • Vitis AI ライブラリのモデルに類似したユーザー独自のカスタム モデルを使用する。
  • Vitis AI ライブラリのモデルとはまったく異なる新しいモデルを使用する。

この章では、最初の 2 つのケースの開発手順について説明します。3 つ目のケースでは、参考用として Vitis AI ライブラリのサンプルおよび実装を利用できます。この章の内容は、次のとおりです。

  • プリプロセスのカスタマイズ
  • コンフィギュレーション ファイルを使用してプリプロセスおよびポストプロセスのパラメーターを指定
  • Vitis AI ライブラリのポストプロセス ライブラリを使用
  • 独自のポストプロセス コードを実装
  • xdputil ツールを使用

次の図に、Vitis AI ライブラリ API と対応するサンプルの関係を示します。このリリースには、4 種類の API があります。

  • VART に基づく Vitis AI ライブラリ API_0
  • AI ライブラリに基づく Vitis AI ライブラリ API_1
  • DpuTask に基づく Vitis AI ライブラリ API_2
  • Graph_runner に基づく Vitis AI ライブラリ API_3
図 1. AI ライブラリ API の図

アプリケーションに応じた API の選択

アプリケーションに応じた API を選択する際は、次の推奨事項に従ってください。

  • モデルが複数のサブグラフに分割されている場合、モデルの運用には API_3 Graph_runner を推奨します。
  • モデルにカスタム op が含まれる場合、モデルの運用には API_3 Graph_runner を推奨します。
  • モデル、プリプロセス、ポストプロスなどの AI アルゴリズムを使用した経験がなく、最大限の性能が必要な場合は、API_1 AI_Library を推奨します。
  • AMDのモデルを使用して迅速にアプリケーションを構築する必要がある場合は、API_1 AI_Library を推奨します。
  • Vitis AI ライブラリ サポート ネットワーク リストを使用して、独自のデータで再学習したカスタム モデルを使用する場合は、API_1 AI_Library を推奨します。
  • カスタム プリプロセスまたはポストプロセス アルゴリズムを使用する必要がある場合は、API_2 DpuTask を推奨します。
  • AI アルゴリズムの使用経験が豊富で、複数プラットフォーム上で AI アルゴリズムを開発および適用する必要がある場合は、API_0 VART を推奨します。