HDMI ビデオ出力 (TX)

VCK190 評価ボード ユーザー ガイド (UG1366)

Document ID
UG1366
Release Date
2021-01-07
Revision
1.0 日本語

[図 1、参照番号 18、19]

VCK190 ボードには、TI SN65DP159RGZ HDMI リタイマー (U43) を使用する HDMI™ ビデオ出力があります。この HDMI 出力は、TE Connectivity 1888811-1 ライト アングル デュアル スタック HDMI Type A レセプタクル P2 (上側ポート) 上にあります。SN65DP159RGZ デバイスは、DVI (Digital Video Interface) 1.0 および HDMI 1.4b/HDMI 2.0 出力信号をサポートする TMDS (Transition Minimized Differential Signal) リタイマーへのデュアル モード DisplayPort です。SN65DP159RGZ デバイスは、DDC リンクまたは AUX チャネルを介してデュアル モード規格バージョン 1.1 タイプ 1 およびタイプ 2 をサポートします。SN65DP159RGZ デバイスは、1 データ レーンあたり最大 6Gb/s のデータ レートをサポートし、Ultra HD (4K x 2K/60Hz) 8 ビット カラー高精細度ビデオと 1080p (1920 x 1080/60Hz) の 16 ビット カラー HDTV をサポートします。SN65DP159RGZ デバイスは、1Gb/s 未満のデータ レートではリドライバーとして自動的に設定され、1Gb/s を超えるデータ レートではリタイマーとして自動的に設定されます。この機能は I2C プログラミングによってオフにできます。次の図に、HDMI ビデオ送信/受信ブロック図を示します。

ACAP U1 バンク 406 ユーザー ロジックは、クロック リカバリ回路を実装し、直列抵抗を介してジッター減衰用の HDMI_REC_CLK_OUT (ピン L19) を出力できます。ジッターを減衰した Q2 HDMI_8T49N241_OUT_P/N (U62) 出力クロックは、直列抵抗を介して HDMI_TX/RX[0:3] インターフェイス (GTY106) の GTY_REFCLK1 ピン E39 (P) および E40 (N) に接続されます。

図 1. HDMI インターフェイスのブロック図

VCK190 ボードは、TE Connectivity 1888811-1 ライト アングル デュアル スタック HDMI Type-A レセプタクル P2 (下側ポート) で HDMI ビデオ入力を受信します。HDMI TMDS 信号は TI TMDS181 リタイマー (U55) に入力され、リタイマーは直列キャパシタを介して U1 XCVC1902 GTY バンク 106 への HDMI RX 信号を駆動します。VCK190 の HDMI RX インターフェイスは、最大 4K、60Hz の解像度をサポートします。U1 Versal ACAP でサポートされる解像度、色空間、およびオプションの HDCP 機能の詳細は、ザイリンクス HDMI IP の資料 を参照してください。

HDMI クロック リカバリの詳細は、PCIe クロック を参照してください。

ザイリンクス HDMI IP の詳細は、 『HDMI 1.4/2.0 Transmitter Subsystem 製品ガイド』 (PG235: 英語版日本語版) および アンサー レコード 70514: HDMI Transmitter および Receiver Subsystem を参照してください。

HDMI 規格への準拠に関する参考資料は、アンサー レコード 70514: HDMI Transmitter および Receiver Subsystem を参照してください。

TI SN65DP159RGZ および TMDS181 HDMI リタイマーの詳細は、Texas Instruments 社のウェブサイトに掲載されているコンポーネントのデータシートを参照してください。IDT 8T49N241 の詳細は、Integrated Device Technology 社のウェブサイトに掲載されているコンポーネントのデータシートを参照してください。

このセクションで説明した各機能と ACAP の接続の詳細は、VCK190 ボードの XDC ファイル (ザイリンクス デザイン制約) を参照してください。