PMC MIO[13:25] バンク 500: USB 2.0 ULPI PHY

VCK190 評価ボード ユーザー ガイド (UG1366)

Document ID
UG1366
Release Date
2021-01-07
Revision
1.0 日本語

VCK190 ボードは、Standard Microsystems Corporation (SMSC) USB3320 USB 2.0 ULPI トランシーバー (U99) を使用して USB 2.0 Type A コネクタ (J308) をサポートします。VCK190 評価キットには、ホスト コンピューター側が Type A コネクタ、VCK190 ボードのコネクタ (J308) 側が USB 2.0 A コネクタの USB ケーブルが同梱されています。USB3320 は、ULPI (UTMI+ Low Pin Interface) インターフェイス規格をサポートした High-Speed USB 2.0 PHY です。ULPI 規格は、USB コントローラー IP と物理 USB バスを駆動する PHY デバイスのインターフェイスを定義しています。ULPI 規格を使用すると、USB コントローラー IP と PHY デバイス間のインターフェイス ピン数を抑えることができます。

USB3320 のクロックは、24MHz クリスタル (X8) から供給します。クロック モードの詳細は、Standard Microsystems Corporation (SMSC) 社の USB3320 のデータシートを参照してください。USB3320 PHY へのインターフェイスは、XCVC1902 ACAP の PS に IP を使用して実装しています。

USB3320 ULPI トランシーバー回路には、Micrel MIC2544 ハイサイド プログラマブル電流制限スイッチ (U100) があります。このスイッチのピン 2 はオープン ドレイン出力のフォールト フラグで、過電流またはサーマル シャットダウン条件が検出されると赤い LED (DS37) をオンにします。DS37 は U125 システム コントローラー コンポーネント (ボード コンポーネントの位置 の図の参照番号 48) のすぐ上にあります。

注記: 次の図に示すように、USB 2.0 Type A コネクタ (J308) のシールドを GND に接続するには、ジャンパー ヘッダー (J300) のシャント位置をピン 1-2 の位置 (デフォルト) にします。USB シールドを直列キャパシタを介して GND に接続するには、C2762 にキャパシタ (ボディ サイズ 0402) を実装し、ジャンパー ヘッダー (J300) のシャント位置をピン 2-3 の位置にします。
図 1. USB3320 USB2.0 コネクタ J308 のシールド接続オプション

このセクションで説明した各機能と ACAP の接続の詳細は、VCK190 ボードの XDC ファイル (ザイリンクス デザイン制約) を参照してください。