Versal アーキテクチャには、MBUFG と呼ばれる新しいクロッキング プリミティブが導入されています。MBUFG は入力クロックを受信し、入力クロックを分周または逓倍した複数のクロックを生成します。MBUFG セルには、次のタイプがあります。
- MBUFGCE
- 一般的なグローバル クロッキングに使用します。
- MBUFGCE_DIV
- 一般的なグローバル クロッキングに使用し、BUFGCE_DIV と同様の分周機能を持ちます。
- MBUFGCTRL
- 一般的なグローバル クロッキングに使用し、BUFGCTRL と同様の制御機能を持ちます。
- MBUFG_GT
- ギガビット トランシーバー (GT) を含むグローバル クロッキングに使用します。
- MBUFG_PS
- Control, Interfaces, and Processing System (CIPS) IP で生成されたグローバル クロックに使用します。
MBUFG セルは、出力クロックを再生成するため、シングル グローバル クロック配線トラック、最下位クロック分周器および逓倍器を使用するようインプリメンテーション ツールに指示します。これによりスキューが削減し、同期 DCD のタイミング クロージャを達成しやすくなります。次の図に、1 つの入力クロックが MBUFGCE の入力に接続され、クロックと 2 分周クロックが生成される例を示します。
図 1.
Versal アダプティブ SoC の同期 CDC に推奨されるトポロジ