グローバル クロック バッファーでの CLOCK_REGION プロパティの使用 - 2023.2 日本語

Versal アダプティブ SoC ハードウェア、IP、およびプラットフォーム開発設計手法ガイド (UG1387)

Document ID
UG1387
Release Date
2023-11-15
Version
2023.2 日本語

CLOCK_REGION 制約を使用すると、クロック バッファーをサイトを指定せずにクロック領域に割り当てることができます。この制約を使用すると、すべてのクロック ツリーを最適化する際、およびすべてのクロックを配線できるようにするために適切なバッファー サイトを決定する際に、配置がより柔軟に実行されるようになります。

CLOCK_REGION 制約は、カスケード クロック バッファーや、ファブリック ロジックなどのクロック以外のプリミティブで駆動されるクロック バッファーの配置にガイドラインを提供するために使用することもできます。

次のコマンド例では、XDC 制約により clkgen/clkout2_buf クロック バッファーが XPIO バンクの CLOCK_REGION X3Y0 に割り当てられます。

set_property CLOCK_REGION X3Y0 [get_cells clkgen/clkout2_buf]
注記: ほとんどの場合、クロック バッファーは、既にクロック領域に制約された入力クロック ポート、MMCM、XPLL、DPLL、または GT*_QUAD で直接駆動されます。この場合、クロック バッファーが自動的に同じクロック領域に配置されるので、CLOCK_REGION 制約を使用する必要はありません。