XPIO バンク リソースがプロセッシング システム (PS) や高速トランシーバー カラムなど特定のリソースに隣接している場合、XPIO バンクの機能が一部制限されます。通常、このような制限を受ける XPIO バンクはデバイスの角に位置するため、コーナー バンクと呼ばれます。コーナー バンクは
『Versal アダプティブ SoC パッケージおよびピン配置アーキテクチャ マニュアル』 (AM013) で DDRMC
と表記されており、その位置はデバイスにより異なります。コーナー バンクを使用する際の考慮事項は次のとおりです。
- コーナー バンクのクロッキング ピン (GC) はクロッキング リソースに完全にアクセスできますが、クロッキング以外のピンは DDR メモリ コントローラーの機能に制限されます。これらは一般に、バンク境界に沿って存在しますが、ニブル境界にあるバンクの一部も DDR メモリ コントローラー専用に制限されることがあります。
- Versal アダプティブ SoC デザインのピン プランニングでは、DDR メモリ コントローラー インターフェイスにのみコーナー バンクを使用します。Advanced I/O Wizard デザインで Advanced I/O Planner を使用する場合、コーナー バンクはブロックされて使用できません。
- GC 入力を使用して XPIO コーナー バンクを駆動する場合、サイトに空きがないため、クロック バッファー (BUFGCTRL および BUFGCE_DIV) を MMCM の後ろに配置できません。PS の下 (左下隅) にあるコーナー バンクが制限を受け、このバンクからはプログラマブル ロジック リソースへのフル アクセスができません。GT の下 (右下隅) にあるコーナー バンクは制限を受けません。
- 制限を受けるコーナー バンクで MMCM を使用する必要がある場合、MMCM 出力クロックは BUFGCE を経由して BUFGCTRL や BUFGCE_DIV などのほかのロードに到達する必要があります。