Vivado Design Suite では、物理デザイン データベースに配置配線情報が保存されます。デザイン チェックポイント ファイル (.dcp) を使用すると、デザイン フローの主要な段階でこの物理データベースを保存 (write_checkpoint
コマンド) および復元 (read_checkpoint
コマンド) できます。チェックポイントは、フローの特定の時点におけるデザインのスナップショットです。プロジェクト モードでは、Vivado ツールでデザイン チェックポイント ファイルが自動的に生成され、インプリメンテーション run ディレクトリに格納されます。これらは、Vivado ツールの別のインスタンスとして開くことができます。
デザイン チェックポイント ファイルには、次のものが含まれます。
- インプリメンテーション中に適用された最適化を含む現在のネットリスト
- デザイン制約
- インプリメンテーション結果
チェックポイント デザインに対しては、Tcl コマンドを使用してデザイン フローの残りの段階を実行できます。新しいデザイン ソースを使用して変更することはできません。
チェックポイントで使用するコマンドの例は、次のとおりです。
- フローのある部分に戻り、さらに解析するため、結果を保存します。
- -directive オプションの異なる指示子を使用して
place_design
コマンドを実行し、それぞれのチェックポイントを保存します。このようにすると、次回のインプリメンテーション段階でタイミング結果が最高のplace_design
チェックポイントを選択できます。
チェックポイントの詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: インプリメンテーション』 (UG904) を参照してください。