ブロック デザインの合成フローでは、カスタム IP およびAMD IP を使用して、複雑なシステムを作成できます。このフローでは、Vivado IP インテグレーターを使用してブロック デザインを作成します。AMD IP またはカスタム IP を .bd ファイルに追加し、システムとして接続します。このフローには、次の利点があります。
- 1 つのデザインにさまざまな機能を組み込むことができます。
- システムの個別の部分ではなく、システムに焦点を置くことができます。
- デザインの設定および合成を簡単に高速に実行できます。
次の図に、ブロック デザインの例を示します。
図 1. ブロック デザインの例
ブロック デザインを作成する際は、アウト オブ コンテキスト (OOC) 合成モードまたはグローバル合成モードで合成を実行できます。アウト オブ コンテキスト合成モードを使用すると、ブロック デザインは残りのデザインから独立させて合成されます。これにより、BD 外の階層が変更された場合に、再合成を高速に実行できます。グローバル合成モードを使用すると、毎回デザイン全体がコンパイルおよび合成されます。グローバル合成モードは、制約がグローバル レベルで設定されるので、セットアップは簡単です。ただし、このモードを使用すると、再合成の際に実行時間が長くなります。インクリメンタル合成を使用すると、実行時間を短縮できます。