プラットフォーム ベースのデザイン フローでは、ハードウェア デザインは概念的に異なる 2 つの要素、プラットフォームとプロセッシング システムに分割されます。プラットフォームには、必須の Versal IP ブロック (CIPS、NoC、AI エンジン、Clocking Wizard など) とボード インターフェイス IP ブロック (高速 I/O やメモリ コントローラーなど) が含まれています。プロセッシング システムには、システムのアプリケーション特定のパーツが含まれており、プログラマブル ロジックと AI エンジン ブロックの両方で構成できます。プラットフォームは、プログラマブル ロジックの内容全体を含んでいるわけではないので、拡張可能と見なされます。プラットフォームは、プロセッシング システムの追加によって拡張されます。
このフローの主な手順は次のとおりです。最初の 3 つの手順は、並列実行できます。固定ハードウェア プラットフォームが完成した後、AI エンジン プログラムを個別に更新できます。
- Vivado IP インテグレーターと RTL コードを使用して、ハードウェア プラットフォームを開発します。
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Vitis ツールを使用して AI エンジン グラフおよびカーネルを開発します。注記: AI エンジンは、Versal AI コアおよび AI エッジ シリーズ、または AI エンジンを内蔵した Versal プレミアムでのみ利用できます。
- Vitis ツール (C++ カーネル) または Vivado ツール (RTL カーネル) を使用して PL カーネルを開発します。
- AI エンジン プログラムと PL カーネルをアセンブルしてプロセッシング システムを形成し、Vitis リンカーを使用してプロセッシング システムをプラットフォームに統合して、固定ハードウェア デザインを作成します。
- Vivado ツールを使用して固定ハードウェア デザインをインプリメントし、デザイン クロージャを実行します。
- Vitis エンベデッド ソフトウェア開発フローを使用して、固定ハードウェア デザイン上にソフトウェア アプリケーションを開発します。
注記:
Vivado IP インテグレーターは、プロジェクト モードでのみサポートされます。
重要: これが AI エンジン コアのプログラムをサポートする唯一のフローであるため、Versal、AI コア、AI エッジ、または プレミアム デバイスにはこのフローを使用する必要があります。
ヒント:
AMD では、Versal アダプティブ SoC 評価キット (VCK190 など) 用に既製のプラットフォームを提供しています。