最初のインプリメンテーション後、境界クロック ネット トラックは固定されます。境界クロック ネット上のパーティション ピン ロケーション (PPLOC) は、リコンフィギャラブル パーティション (RP) Pblock に含まれるすべてのクロック領域に分配されます。
境界クロック ネットはスタティック ロードと RP ロードの両方を駆動できるので、境界クロック ネットのクロック ルートはデバイス内のどこにでも配置できます。AMDでは、次の理由により、境界クロック ネットに USER_CLOCK_ROOT 制約を設定して、CLOCK_ROOT ロケーションを手動で制約することをお勧めします。
- 境界クロックのロードが主にスタティック領域にある場合、クロック ルートがスタティック領域に配置されることがあります。
- 最初のインプリメンテーションで RP Pblock にトレーニング ロジックが使用された場合、最初のインプリメンテーション後に、境界クロック ネットが中央からはずれたクロック ルート位置に固定されることがあります。
- 境界クロック ネットは RP Pblock で使用されるすべてのクロック領域に分配されるため、境界クロックのクロック挿入遅延は内部 RM クロック ネットよりも相対的に大きくなります。注記: SSI テクノロジを使用する Versal デバイスには、クロック ルートに対してより厳しい要件があります。複数の SLR (Super Logic Region) にまたがるクロック ネットでは通常、クロック ルートはクロック ツリーのバランスを取るためデバイス中央の SLR の上部に配置されます。そのため、AMDでは、低クロック挿入遅延を必要とするデザインのタイミング クリティカル パスに境界クロックを使用しないことをお勧めします。