次の表に示す DRC は通常、タイミング クロージャの達成しやすさに影響する問題をレポートするわけではなく、推奨されない制約によるタイミング解析の正確さの問題をレポートします。セットアップ スラックおよびホールド スラックが正であっても、ハードウェアがすべての動作条件下で適切に機能するとは限りません。ほとんどのチェックは、デザインの境界で定義されていないクロック、予期しない波形を持つクロック、不足しているタイミング要件、または不適切な CDC 回路に関するものです。この最後のカテゴリには、report_cdc
コマンドを使用してより包括的な解析を実行します。
重要: タイミング チェックのクリティカル警告を注意深く検証してください。
チェック | 重要度 | 説明 |
---|---|---|
TIMING-1、TIMING-2、TIMING-3、TIMING-4、TIMING-27 | クリティカル警告 | 推奨されないクロック起点が定義されている |
TIMING-5、TIMING-25、TIMING-19 | クリティカル警告 | 予期しないクロック波形 |
TIMING-9、TIMING-10 | 警告 | 不明な CDC ロジック |
TIMING-11 | 警告 | 不適切な set_max_delay -datapath_only コマンド |
TIMING-12 | 警告 | CRPR (Clock Reconvergence Pessimism Removal) がディスエーブル |
TIMING-13、TIMING-23 | 警告 | 分割されたパスのためタイミング解析が不完全 |
TIMING-17 | クリティカル警告 | シーケンシャル セルにクロックが供給されていない |
TIMING-18、TIMING-20、TIMING-26 | 警告 | クロックまたは入力/出力遅延制約が不足している |
TIMING-21、TIMING-22 | 警告 | MMCM 補正に関する問題 |
TIMING-24 | 警告 | 無効になった set_max_delay
-datapath_only コマンド |
TIMING-29 | 警告 | マルチサイクル パスのペアに一貫性がない |
TIMING-35 | クリティカル警告 | 同じクロックのパスに共通ノードなし |
TIMING-40、TIMING-43 | 警告 | クロッキング トポロジまたは要件が不適切な |
TIMING-41 | 警告 | 内部ピンに無効なフォワード クロックが定義されている |
TIMING-46 | 警告 | マルチサイクル パスの CE ピンが接続されている |
TIMING-47 | 警告 | 同期クロック間にフォルス パスまたは非同期クロック グループがある |
TIMING-51 | クリティカル警告 | 並列 MMCM または PLL からの関連クロック間に共通位相がない |
TIMING-52 | クリティカル警告 | スペクトラム拡散 MMCM からの関連クロック間に共通位相がない |
TIMING-53 | クリティカル警告 | DPLL からの関連クロック間に共通位相がない |
TIMING-54 | クリティカル警告 | クロック間にスコープが指定されたフォルス パス、クロック グループ、または set_max_delay -datapath_only 制約が設定されている |
TIMING-55 | クリティカル警告 | 複数のクロックが CMB スキュー調整ピンに到達している |
TIMING-56 | 警告 | 論理的または物理的に排他のクロック グループ制約がない |
TIMING-57 | 警告 | PHASESHIFT_MODE およびデジタル スキュー調整が設定されたサポートされないコンフィギュレーション |