密集があるかどうかを調べるには、[Report Design Analysis] コマンドを使用して密集レポートを生成し、デバイスの密集したエリアとそれらのエリアにあるデザイン モジュールの名前を確認します。このレポートには、配置および配線アルゴリズムにより特定された密集エリア示す密集に関する複数の表が含まれます。次の図に、密集の表の例を示します。
図 1. 密集の表
[Placed Maximum]、[Initial Estimated Router Maximum]、および [Router Maximum] セクションには、上下左右の各方向で最も密集したエリアに関する情報が示されます。表で密集ウィンドウのいずれかを選択すると、該当する密集エリアが Device ウィンドウでハイライトされます。
これらの表は、デザイン フローの異なる段階での密集を示します。
- [Placed Maximum]
- セルの位置および配線のモデルに基づく密集を示します。
- [Initial Estimated Router Congestion]
- クイック配線後の密集を示します。この段階では配置による密集の正確な状況が示されるので、密集の解析に最も有益です。
- [Router Maximum]
- 配線プログラムで密集を削減するために労力が費やされた後の密集を示します。
密集の表での密集の割合は、その密集ウィンドウでの配線リソースの使用率を示します。密集ウィンドウに含まれる階層セルの上位 3 つがリストされ、選択すると Device または Schematic ウィンドウでハイライトされます。密集ウィンドウでのセルの使用率もパーセントで示されます。
密集エリアに存在する階層セルを特定したら、このガイドの後の方で説明する密集を緩和する手法を使用して、デザインの全体的な密集を削減します。
デザイン解析レポートの密集レポートの生成および解析の詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: デザイン解析およびクロージャ テクニック』 (UG906) のこのセクションを参照してください。