各段階後のデザイン WNS の評価 - 2023.2 日本語

Versal アダプティブ SoC システム統合および検証設計手法ガイド (UG1388)

Document ID
UG1388
Release Date
2023-11-15
Version
2023.2 日本語

合成およびインプリメンテーションの各段階の後に、デザインの WNS を評価する必要があります。Tcl コマンド ライン フローを使用している場合は、ビルド スクリプトのインプリメンテーションの各段階後に report_timing_summary を含めることができます。Vivado IDE を使用している場合は、tcl.post スクリプトを使用して、各段階の後に report_timing_summary を実行できます。どちらの場合も、WNS が大幅に悪化した場合は、その段階のすぐ前のチェックポイントを解析する必要があります。

各インプリメンテーション段階の後にデザイン全体のタイミングを評価するのに加え、フローの各段階がタイミングに与える影響を評価するため、個別のパスを対象とした解析を実行できます。たとえば、タイミング パスのネット遅延の見積もり値が、配置後と最適化後で大幅に異なるとします。各段階後のクリティカル パスのタイミングを比較すると、クリティカル パスのタイミングがどの時点で悪化したのかを調べることができます。