重要: ツールを実行する前に、Vitis 環境の設定 で説明されるように、コマンド シェルまたはウィンドウを設定します。
PL カーネル オブジェクトのプログラミング、シミュレーション、および合成の手法の詳細は、
『Vitis 高位合成ユーザー ガイド』 (UG1399) を参照してください。カーネル オブジェクト ファイル (.xo) は、次に説明するように、HLS コンパイラ (v++ -c --mode hls
) でコンパイルできます。コンパイルされたオブジェクト ファイルは、AI エンジン グラフ アプリケーションおよびターゲット プラットフォームとリンクし、システムのリンク で説明されるように、v++ --link
コマンドで使用できます。
ヒント: カーネルは、2 つの個別の段階でコンパイル (
-c
) およびリンク (-l
) する必要があります。PL カーネルをコンパイルするには、次のコマンド ラインを例として使用します。
v++ -c --mode hls --config ./src/hls_config.cfg --work_dir vadd
このコマンドでは、次の引数が使用されています。
-
-c
:v++
コマンドのコンパイルモードを指定します。これは、-c
または--compile
を使用して指定できます。 -
--mode hls
: Vitis コンパイラの HLS コンパイラ フォームを起動します。 -
--config <config_filename>
: HLS コンパイラで使用するコンフィギュレーション ファイルを指定します。コンフィギュレーション ファイルには、v++ モードの HLS で説明されるように、HLS コンパイラのオプションがあります。その他の詳細は、 『Vitis 高位合成ユーザー ガイド』 (UG1399) の 「HLS コンポーネントの作成」を参照してください。コンフィギュレーション ファイルでは、次を指定します。- ビルドのターゲット プラットフォームまたはパーツ。
v++ --link
コマンドで指定されたプラットフォームは、HLS コンパイル コマンドで使用されたターゲット プラットフォームまたはパーツと一致している必要があります。 - PL カーネルのソース C++ ファイル
- コンフィギュレーション ファイルでは、必要であれば出力名も指定します。デフォルトの出力名は、最上位関数と同じで、拡張子は .xo になります。
- ビルドのターゲット プラットフォームまたはパーツ。
-
--work_dir
:v++
コンパイラで作成された HLS コンポーネントのディレクトリを指定します。
ヒント: HLS コンパイラ モードはターゲットを必要としません。コンパイルされたオブジェクト ファイル (.xo) は、ハードウェア エミュレーションのビルドとハードウェア ビルドの両方に適しています。ただし、v++ -c --mode hls コマンドは、ソフトウェア エミュレーションで使用する PL カーネルを生成しません。ソフトウェア エミュレーション ターゲットを生成するには、ソフトウェア エミュレーションのための PL カーネルのコンパイル で説明される方法を使用する必要があります。
HLS コンパイラで生成されるさまざまな出力ファイルの生成場所は、v++ コマンドの出力ディレクトリ を参照してください。
コンパイル段階が完了すると、このプロセス中に生成されたすべてのレポートが <kernel_name>.compile_summary に収集されます。このレポートのコレクションは、Vitis Unified IDE の [Analysis] ビューで compile_summary を開くと確認でき、サマリ レポート、タイミングおよびリソースの見積もりのためのカーネル見積もり、コンパイルの推奨事項を含むカーネル ガイダンス、および HLS 合成ログが含まれます。詳細は、[Analysis] ビュー (Vitis アナライザー) の使用を参照してください。