Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームのアクセラレーション フローを使用すると、エンベデッド プラットフォームをターゲットにでき、RootFS を EXT4 パーティションとして使用して SD イメージをパッケージおよび作成できます。これは、initramfs
ではファイル システム ストレージに DDR SDRAM (Double Data Rate SDRAM) が使用されるためです。ファイル システムのサイズが増加すると、Linux カーネルおよびアプリケーションに実際に使用可能な DDR メモリ量が制限されます。リブート後は RootFS は保持されません。
EXT4 RootFS を SD カードに書き込むには、次の手順に従います。
- ブートには FAT32 パーティションを、RootFS には EXT4 パーティションを使用した SD カード バイナリ イメージ ファイルを準備します。
- SD カード イメージを SD カードに書き込みます。これには、Windows の Etcher や Linux の
dd
コマンドなど、さまざまなツールを使用できます。
SD カード イメージの準備には、さまざまな方法があります。生成に v++ パッケージ ツールを使用したり、オープンソース ツールを使用したりできます。v++ パッケージ ツールで生成された sd_card.img には、2 つのパーティションがあります。
- FAT32 パーティション
- 1 GB のサイズで、共通 Linux コンポーネントにより提供されるカーネル イメージで初期化されています。
- EXT4 パーティション
- 2 GB のサイズで、共通 Linux コンポーネントにより提供される RootFS で初期化されています。
プリビルド SD カード イメージ ブートを作成するには、次のブート コンポーネントを FAT32 パーティションにコピーする必要があります。
- pre-built/BOOT.BIN
- xrt/image ディレクトリの boot.scr, system.dtb, init.sh、platform_desc.txt
ビルド済み SD カード イメージは、評価用または Windows を使用している場合に使用できます。インストールするのに Vitis または PetaLinux は必要はありません。
注記:
v++ --package
での EXT4 パーティションの使用は、Windows ではサポートされません。注記:
init.sh は環境変数
XILINX_XRT
を設定し、platform_desc.txt ファイルを /etc/xocl.txt にコピーします。これは、アクセラレーション アプリケーションの実行前、Linux ブートアップ後に手動で実行する必要があります。