SD カードへのイメージの書き込み - 2023.2 日本語

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発 (UG1393)

Document ID
UG1393
Release Date
2023-12-13
Version
2023.2 日本語

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームのアクセラレーション フローを使用すると、エンベデッド プラットフォームをターゲットにでき、RootFS を EXT4 パーティションとして使用して SD イメージをパッケージおよび作成できます。これは、initramfs ではファイル システム ストレージに DDR SDRAM (Double Data Rate SDRAM) が使用されるためです。ファイル システムのサイズが増加すると、Linux カーネルおよびアプリケーションに実際に使用可能な DDR メモリ量が制限されます。リブート後は RootFS は保持されません。

EXT4 RootFS を SD カードに書き込むには、次の手順に従います。

  1. ブートには FAT32 パーティションを、RootFS には EXT4 パーティションを使用した SD カード バイナリ イメージ ファイルを準備します。
  2. SD カード イメージを SD カードに書き込みます。これには、Windows の Etcher や Linux の dd コマンドなど、さまざまなツールを使用できます。
    注記: これらのツールの詳細は、AMD アンサー 73711 を参照してください。

SD カード イメージの準備には、さまざまな方法があります。生成に v++ パッケージ ツールを使用したり、オープンソース ツールを使用したりできます。v++ パッケージ ツールで生成された sd_card.img には、2 つのパーティションがあります。

FAT32 パーティション
1 GB のサイズで、共通 Linux コンポーネントにより提供されるカーネル イメージで初期化されています。
EXT4 パーティション
2 GB のサイズで、共通 Linux コンポーネントにより提供される RootFS で初期化されています。

プリビルド SD カード イメージ ブートを作成するには、次のブート コンポーネントを FAT32 パーティションにコピーする必要があります。

  • pre-built/BOOT.BIN
  • xrt/image ディレクトリの boot.scr, system.dtb, init.shplatform_desc.txt

ビルド済み SD カード イメージは、評価用または Windows を使用している場合に使用できます。インストールするのに Vitis または PetaLinux は必要はありません。

注記: v++ --package での EXT4 パーティションの使用は、Windows ではサポートされません。
注記: init.sh は環境変数 XILINX_XRT を設定し、platform_desc.txt ファイルを /etc/xocl.txt にコピーします。これは、アクセラレーション アプリケーションの実行前、Linux ブートアップ後に手動で実行する必要があります。