デフォルトでは、Python スクリプトは、前のセクションで記述したように、ラッパー Verilog ファイルのほか、aie_wrapper_ext_tb_ip.tcl と aie_wrapper_ext_tb_proj.tcl を生成します。
この後は、Vivado プロジェクトがあるかどうかによって、2 つの方法があります。
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既に Vivado プロジェクトを作成している場合は、ここで説明する IP フローを使用します。Tcl console から
aie_wrapper_ext_tb_ip.tcl
スクリプトを読み出します。source <absolute_path>/aie_wrapper_ext_tb_ip.tcl
この Tcl スクリプトを使用すると、必要な
sim_ipc_axis
IP を生成できます。Tcl ファイルを読み出したら、simulation_sources の下に階層が作成され、プロジェクトに必要なファイルやディレクトリを追加できます。 -
Vivado プロジェクトがまだ作成されていない場合は、
aie_wrapper_ext_tb_proj.tcl
プロジェクト スクリプトを使用して作成してください。ターミナルで次のコマンドを使用します。vivado -mode batch -source aie_wrapper_ext_tb_proj.tcl
注記: サードパーティのシミュレータを使用するには、SIMULATOR_GCC_PATH、SIMULATOR_CLIBS_PATH、INSTALL_BIN_PATH の必要なパスを更新する必要があります。サードパーティー シミュレータの設定方法は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: ロジック シミュレーション』 (UG900) の「ロジック シミュレーション」を参照してください。aie_wrapper_ext_tb_proj.tcl を読み出すと、ほかのシミュレータで使用するために必要なサブディレクトリとスクリプトを含む
export_sim
ディレクトリが生成されます。この Tcl スクリプトは、aie_wrapper_ext_tb_ip.tcl
スクリプトを読み出します。
ヒント: 上記のスクリプトには
sim_ipc_axis
モジュールしか含まれていませんので、必要な RTL モジュールやオプションがあれば、追加する必要があります。必要なスクリプトを修正し、必要な RTL を直接含めることができます。