このオプションでは、デザインのインプリメンテーション中に Vivado Design Suite から返されるデザイン ルール チェック (DRC) メッセージを管理できます。メッセージを有効化/無効化をしたり、重要度を軽減したり、無視したりして、デザインを進めることができます。
--drc.disable
--drc.disable <arg>
DRC ID で指定された DRC メッセージを無効化します。無効化された DRC はチェックされません。
次に例を示します。
v++ --link --drc.disable TIMING-18
--drc.enable
--drc.enable <arg>
DRC ID で指定された DRC メッセージを有効にします。一度無効にした DRC チェックを必要に応じて再び有効化できます。
次に例を示します。
v++ --link --drc.enable TIMING-18
--drc.severity
--drc.severity <arg>
DRC チェックの重要度を変更します。たとえば、{CRITICAL WARNING} の代わりに、違反を警告 (WARNING) としてのみレポートします。DRC は ID で指定し、適用する新しい重要度を指定する必要があります。
次に例を示します。
v++ --link --drc.severity TIMING-18:Warning
--drc.waive
--drc.waive <arg>
指定された DRC ID を無視できます。これにより、Vivado ツールはデザインの完了を妨げる可能性のある DRC を無視しして、インプリメンテーションを進めることができます。無視されたルールはまだチェックされますが、無視したことがわかるようにマークされます。
次に例を示します。
v++ --link --drc.waive TIMING-18