--drc オプション - 2023.2 日本語

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発 (UG1393)

Document ID
UG1393
Release Date
2023-12-13
Version
2023.2 日本語

このオプションでは、デザインのインプリメンテーション中に Vivado Design Suite から返されるデザイン ルール チェック (DRC) メッセージを管理できます。メッセージを有効化/無効化をしたり、重要度を軽減したり、無視したりして、デザインを進めることができます。

--drc.disable

--drc.disable <arg>

DRC ID で指定された DRC メッセージを無効化します。無効化された DRC はチェックされません。

次に例を示します。

v++ --link --drc.disable TIMING-18

--drc.enable

--drc.enable <arg>

DRC ID で指定された DRC メッセージを有効にします。一度無効にした DRC チェックを必要に応じて再び有効化できます。

次に例を示します。

v++ --link --drc.enable TIMING-18

--drc.severity

--drc.severity <arg>

DRC チェックの重要度を変更します。たとえば、{CRITICAL WARNING} の代わりに、違反を警告 (WARNING) としてのみレポートします。DRC は ID で指定し、適用する新しい重要度を指定する必要があります。

次に例を示します。

v++ --link --drc.severity TIMING-18:Warning

--drc.waive

--drc.waive <arg>

指定された DRC ID を無視できます。これにより、Vivado ツールはデザインの完了を妨げる可能性のある DRC を無視しして、インプリメンテーションを進めることができます。無視されたルールはまだチェックされますが、無視したことがわかるようにマークされます。

次に例を示します。

v++ --link --drc.waive TIMING-18