コマンド ライン フローでソフトウェアまたはハードウェア エミュレーションを実行する場合、エミュレーション中にランタイム ライブラリで使用されるエミュレーション コンフィギュレーション ファイル emconfig.json を作成する必要があります。エミュレーション コンフィギュレーション ファイルでは、指定したプラットフォーム用にエミュレーションするデバイスのタイプと数が定義されます。1 つの emconfig.json ファイルをソフトウェアおよびハードウェア エミュレーションの両方に使用できます。
注記: 実際のハードウェアで実行すると、ランタイムおよびドライバーでインストールされているハードウェアがクエリされ、デバイス タイプ、インストールされたデバイス数、デバイスの特性が検出されます。
emconfigutil
ユーティリティを使用してエミュレーション ファイルが自動的に作成されるようにするには、emconfigutil
コマンド ラインにターゲット プラットフォームと追加オプションを指定します。
emconfigutil --platform <platform_name> [options]
最低でも -f
または -–platform
オプションを使用してターゲット プラットフォームを指定して、必要な emconfig.json ファイルを生成する必要があります。指定したプラットフォームは、ホストおよびハードウェア ビルド中に指定したのと同じ名前にする必要があります。
次の表は、emconfigutil
のオプションを示しています。
オプション | 有効な値 | 説明 |
---|---|---|
-f または --platform
|
ターゲット デバイス | 必須。指定したプラットフォームからターゲット デバイスを定義します。 サポートされるデバイスのリストは、サポートされるプラットフォーム を参照してください。 |
--nd
|
正の整数 | オプション。デバイスの数を指定します。デフォルトは 1 です。 |
--od
|
有効なディレクトリ | オプション。出力ディレクトリを指定します。エミュレーションを実行する際は、emconfig.json ファイルをホスト実行ファイルと同じディレクトリに含める必要があります。デフォルトでは出力はディレクトリに保存されます。 |
-s または --save-temps
|
なし | オプション。中間ファイルを削除せず、コマンド実行後も保持するように設定します。デフォルトでは、一時ファイルが削除されます。 |
--xp
|
有効なAMD パラメーターおよびプロパティ。 | オプション。追加のパラメーターおよびプロパティを指定します。次に例を示します。 この例では、ターゲット プラットフォームの検索パスを設定します。 |
-h または --help
|
なし | コマンド ヘルプを表示します。 |
emconfigutil
コマンドを実行すると、出力ディレクトリまたは現在の作業ディレクトリに emconfig.json コンフィギュレーション ファイルが生成されます。 ヒント: エミュレーションを実行している場合、emconfig.json ファイルの場所は
$EMCONFIG_PATH
変数で指定するか、ホスト実行ファイルと同じディレクトリにある必要があります。次の例では、2 つの xilinx_u200_qdma_201910_1
デバイスをターゲットにしたコンフィギュレーション ファイルが作成されます。
$emconfigutil --xilinx_u200_qdma_201910_1 --nd 2