ハードウェア ビルドは、次の手順に従って設定します。
- <project>/Hardware/sd_card/sd_card フォルダーの内容を物理的な SD カードにコピーします。これにより、ターゲット プラットフォーム用のブータブル媒体が作成されます。
- SD カードをエンベデッド プロセッサ プラットフォームのカード リーダーに挿入します。
- プラットフォームのブート モード設定を SD ブート モードに変更し、ボードに電源を投入します。
- デバイスが起動したら、コマンド プロンプトに
mount
コマンドを入力してマウント ポイントのリストを取得します。次の図に示すように、mount
コマンドでシステムのマウント情報が表示されます。ヒント:mount
コマンドの結果から、次の手順のcd
コマンドおよびその後のコマンドで使用するための適切なパスを記録してください。
- 次のコマンド (例) を実行します。
cd /run/media/mmcblkop1 source init.sh cat /etc/xocl.txt
cat
コマンドによりプラットフォーム名xilinx_vck190_base_202310_1
が表示されるので、これが指定したプラットフォームと同じであり、設定が正しいことを確認できます。 -
ifconfig
を実行してターゲット カードの IP アドレスを取得します。この IP アドレスを使用して Vitis Unified IDE で TCF エージェントの接続を設定し、エンベデッド プロセッサ プラットフォームの指定された IP アドレスに接続します。 - リモート アクセラレータ カードへのターゲット接続を作成します。Target Connections ダイアログボックスを開きます。 メニュー コマンドを使用して
- Linux TCF Agent を右クリックし、New Target コマンドをクリックし、New Target Connection ダイアログ ボックスを開きます。
-
Target Name でターゲット名を指定し、Set as default target をオンにして、Host に先ほどの手順で取得したアクセラレータ カードのホスト IP アドレスを入力します。
- OK をクリックして閉じ、続行します。
-
Flow Navigator ビューで Open Settings コマンドをクリックして [Launch Configuration] エディターを開き、ハードウェア デザインの新しい起動コンフィギュレーションを作成します。
Main タブで次のオプションを設定します。
- Name
- ハードウェア デバッグ コンフィギュレーションの名前を指定します。
- Target Connection
- 以前に設定した Linux TCF エージェントを選択します。
- Host Executable
- ハードウェアを駆動するソフトウェア アプリケーションのディレクトリを指定します。
- Cmd Line Argsd
- 読み込む .xclbin ファイルなど、ソフトウェア アプリケーションに必要なコマンド ライン引数を指定します。
- [Working Directory]
- システムが実行され、出力ファイルが書き込まれるディレクトリを指定します。
- [XRT Config File]
- アプリケーションでのプロファイリングのイネーブル で説明されるように、ハードウェア実行に追加する xrt.ini ファイルを指定します。
- [Stop at Main]
- ホスト アプリケーションにブレークポイントを置き、
main()
関数のエントリで停止し、デバッグ操作をイネーブルにします。 - [Stop At Program Entry]
- ハードウェア プログラムのエントリにブレークポイントを置き、デバッグ捜査をイネーブルにします。
-
[Debug] ビュー で説明されるように Flow Navigator から Debug をクリックし、[Debug] ビューを開きます。
Vitis Unified IDE に Debug ビューが開き、ハードウェア プラットフォームの PS アプリケーションに接続されます。アプリケーションは自動的に
main()
関数で停止するので、デバッグ環境を設定できます。