Vitis テクノロジでは、ターゲット プラットフォームのとはカスタム ロジックまたはアクセラレータが追加される前に FPGA にインプリメントされるハードウェア デザインのことです。ターゲット プラットフォームでは FPGA の属性が定義され、次の 2 つの領域が含まれます。
- カーネルおよびデバイス マネージメント ロジックを含むスタティック領域。
- アクセラレーションされたカーネルのカスタム ロジックが配置されるダイナミック領域。
次の図に、ターゲット プラットフォームが適用された FPGA を示します。
ターゲット プラットフォーム (変更できないスタティック領域) には、FPGA を動作させ、ダイナミック領域とのデータ転送に必要なロジックが含まれます。スタティック領域 (図のグレーの部分) は 1 つの SLR 内に含まれることもあれば、上記の例のように複数の SLR にまたがっていることもあります。スタティック領域には、次が含まれます。
- DDR メモリ インターフェイス コントローラー
- PCIe® インターフェイス ロジック
- XDMA ロジック
- ファイアウォール ロジックなど。
ダイナミック領域は、上記の図の白色の部分です。この領域には、ターゲット プラットフォームのリコンフィギャラブル コンポーネントすべてが含まれ、すべてのアクセラレータ カーネルが配置されます。
スタティック領域はデバイスで使用可能なハードウェア リソースの一部を使用するので、ダイナミック領域にインプリメントされるカスタム ロジックではその残りのリソースしか使用できません。上記の例では、ターゲット プラットフォームは FPGA の使用可能な 4 つの DDR メモリ インターフェイスすべてを定義しています。これには、DDR インターフェイスで使用されるメモリ コントローラー用のリソースが必要になります。
各ターゲット プラットフォームのダイナミック領域にインプリメントできるロジックの量については、Vitis ソフトウェア プラットフォームのリリース ノート を参照してください。これについては、カーネル配置の変更 でも説明しています。