ハードウェア エミュレーション中の Vitis HLS 用テスト ベクターの生成 - 2023.2 日本語

ハードウェア エミュレーション時に、 v++ のコンパイルとリンクを再実行することなく、シミュレーション用のテスト ベクターを生成するように Vitis ツールに指示できるようになりました。テスト ベクターは Vitis HLS をイネーブルにし、専用の C++ テストベンチなしで C/RTL 協調シミュレーションを実行できるようになります。

• デッドロック解析
• FIFO の深さ最適化
• その他のパフォーマンス最適化

次の手順を使用してください。

1. hlsPre.tcl ファイルを作成し、このコマンドを挿入します。

   config_export -cosim_trace_generation

2. v++ --compile を実行し、HLS プロジェクトのディレクトリを <compile_dir> 下に維持します。
3. v++ --link --target hw_emu を実行します。
4. ハードウェア エミュレーションのためのアプリケーションを実行します。
5. HW_EMU の実行ディレクトリ内にある hls_cosim を探します。
   1. このディレクトリには、カーネルごとにディレクトリがあり、その下にカーネル CU (カーネル インスタンス) ごとにディレクトリがあります。

      <build_dir>/.run/<run_number>/hw_em/device0/binary_0/behav_waveform/xsim/hls_cosim/<kernel_name>

6. 適切なカーネル ディレクトリを HLS プロジェクト ディレクトリにコピーします。

   cp -r <build_dir>/.run/<run_number>/.../xsim/hls_cosim/<kernel_name> <compile_dir>/<kernel_name>/<kernel_name>

7. Vitis HLS ツールを開き、バッチ モードまたは GUI モードで C/RTL 協調シミュレーションを実行します。

   cosim_design -hwemu_trace_dir <kernel_name>/<instance_name> ...

HW_EMU から生成されたトレースは、次の場合にのみ有効です。

• カーネルの機能が変更されない
• カーネルのトップ インターフェイスが変更されない
• トップ インターフェイスの読み書きの回数 (s_axilite レジスタ、m_axi インターフェイス、axis インターフェイス) が変更されない