ボードでのアクセラレーション アプリケーションの実行 - 2023.2 日本語

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発 (UG1393)

Document ID
UG1393
Release Date
2023-12-13
Version
2023.2 日本語

AMDが提供する共通 Linux コンポーネントを使用する場合は、次を実行してプラットフォーム上でアクセラレーション アプリケーションを実行します。

  1. Vitis コンパイラ コマンド v++ --package で生成された sd_card.img を SD カードに書き込みます。
  2. ボードをブートします。
  3. cd /mnt/sd-mmcblk0p1/ コマンドを実行します。
  4. source init.sh コマンドを実行します。
  5. アクセラレーション アプリケーションを実行します。ベクター加算の場合は、./vadd ./binary_container_1.xclbin を実行します。

アクセラレーション アプリケーションでは、アクセラレーション カーネルとの通信にザイリンクス ランタイム (XRT) を使用します。XRT の環境を設定するには、init.sh を実行します。このコマンドは、次を実行します。

  • 環境関数 XILINX_XRT/usr に設定し、アプリケーションで XRT 環境が見つけられるようにします。
  • platform_desc.txt/etc/xocl.txt にコピーし、XRT にどのプラットフォームで実行しているかを通知します。
注記: 2019.2 リリースの Vitis では、これは自動的に実行されていました。init.sh の自動実行によりセキュリティ違反が発生する可能性があるので、共通 Linux rootfs ではデフォルトでは init.sh は実行されません。
注記: sd_card.img ファイルが既に SD カードに書き込まれており、アプリケーションをアップデートするだけの場合は、<Vitis System Project>/Hardware/package/sd_card からのファイルをすべて SD カードの FAT32 パーティションにコピーして既存のファイルを置き換えて、デバッグ段階で時間を節約できます。Ext4 パーティションは sd_card.img では変更されません。