ランダム アクセスおよび RAMA IP - 2023.2 日本語

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発 (UG1393)

Document ID
UG1393
Release Date
2023-12-13
Version
2023.2 日本語

HBM は、順次データ アクセスが必要なアプリケーションではうまく機能しますが、ランダム データ アクセスが必要なアプリケーションでは、アプリケーションの要件 (読み出しと書き込みの比、最小トランザクション サイズ、アドレス指定されるメモリ空間のサイズなど) によって大きく異なります。このような場合、ターゲット プラットフォームに Random Access Memory Attachment (RAMA) IP を追加することで、必要なメモリが 1 つの HBM PC の 256 MB の制限を超えた場合に、ランダム メモリ アクセスの効率を大幅に向上させることができます。

RAMA IP は、複数の HBM PC が使用される場合に、ランダム アクセスのパフォーマンスを向上させます。詳細は、 『RAMA LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG310) を参照してください。

ヒント: アプリケーションで RAMA IP を効果的に使用するには、カーネルは複数の HBM PC からメモリにアクセスし、AXI トランザクション ID ポート (AxID) でスタティックな単一の ID を使用するか、ゆっくりと変化する (擬似スタティック) AXI トランザクション ID を使用する必要があります。これらの条件が満たされない場合、RAMA IP により使用されるスレッド作成によるパフォーマンスの向上はそれほどなく、プログラマブル ロジック リソースが無駄に消費されることになります。

RAMA IP を使用するには、コンフィギュレーション ファイルに次の形式で、sp オプションに RAMA キーワードを追加します。

注記: --connectivity.sp オプションを使用するには、前のセクションで説明したように <index> を使用する必要があります。
sp=<compute_unit_name>.<argument>:<bank_name>.<index>.RAMA

次に例を示します。

sp=krnl.out:HBM[3:4].3.RAMA