DDS のスタティック パラメーターは、クロック レート、位相間隔、モードなど、DDS を設定する方法を定義します。hls_dds.h ヘッダー ファイルは、スタティック パラメーターのデフォルト値を設定する hls::ip_dds::params_t
構造体を定義します。デフォルト値を使用するには、パラメーター設定構造体を DDS 関数で直接使用できます。
static hls::DDS< hls::ip_dds::params_t > dds1;
dds1.run(data_channel, phase_channel);
次の表に、パラメーター指定構造体 hls::ip_dds::params_t
のパラメーターを示します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
DDS_Clock_Rate
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DDS 出力のクロック レートを指定します。 |
Channels
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チャネル数を指定します。DDS および位相ジェネレーターは最大 16 チャネルまでサポート可能です。チャネルは時分割されるので、チャネルごとの実効クロック周波数を低減します。 |
Mode_of_Operation
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次の操作モードの 1 つを指定します。 標準モード: SIN/COS LUT へのアクセスに使用する前に累算された位相を切り捨てることができる場合に使用します。 ラスタライズ モード: 希望の周波数とシステム クロックが有理分数で関連している場合に使用します。 |
Modulus
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システム クロック周波数と希望の周波数との関係を定義します。 ラスタライズ モードでのみ使用します。 |
Spurious_Free_Dynamic_Range
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DDS で生成されるトーンのターゲット純度を指定します。 |
Frequency_Resolution
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Hz で最小周波数分解能を指定し、また、関連付けられている位相インクリメント (PINC) および位相オフセット (POFF) 値を含む、位相アキュムレータで使用される位相幅を決定します。 |
Noise_Shaping
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位相切り捨て、ディザリング、またはテイラー級数訂正を使用するかどうかを決定します。 |
Phase_Width
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次の幅を設定します。
ラスタライズ モードの場合、位相幅は有効な入力範囲 |
Output_Width
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m_axis_data_tdata 内の SINE および COSINE フィールドの幅を設定します。このパラメーターで提供される SFDR は、選択されている Noise Shaping オプションによって異なります。 |
Phase_Increment
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位相インクリメント値を選択します。 |
Phase_Offset
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位相オフセット値を選択します。 |
Output_Selection
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m_axis_data_tdata バスの SINE、COSINE、またはその両方への出力を選択します。 |
Negative_Sine
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ランタイム時に SINE フィールドをネゲートします。 |
Negative_Cosine
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ランタイム時に COSINE フィールドをネゲートします。 |
Amplitude_Mode
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振幅をフル レンジまたは単位円に設定します。 |
Memory_Type
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SIN/COS LUT のインプリメンテーションを制御します。 |
Optimization_Goal
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インプリメンテーションで最高速を狙うか、リソース使用率をできる限り抑えるかを決定します。 |
DSP48_Use
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位相アキュムレータおよび位相オフセット、ディザ ノイズ追加、またはその両方をインプリメントします。 |
Latency_Configuration
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最適化目標に基づいた最適値にコアのレイテンシを設定します。 |
Latency
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レイテンシ値を指定します。 |
Output_Form
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出力形式を 2 の補数または符号絶対値に設定します。一般的には SINE および COSINE の出力形式は 2 の補数です。ただし、象限対称が使用されている場合は、出力形式を符号絶対値に変えることができます。 |
PINC[XIP_DDS_CHANNELS_MAX]
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各出力チャネルの位相インクリメントの値を設定します。 |
POFF[XIP_DDS_CHANNELS_MAX]
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各出力チャネルの位相オフセットの値を設定します。 |