Vitis Unified IDE の HLS コンポーネントの場合、Flow Navigator にプロセス内の各ステップを動作別に示したプロセス フローが表示されます。すべてのレポートとレポート ビューアーは、各手順が完了するたびに Flow Navigator からも表示できるようになっています。
図 1. Flow Navigator
HLS コンポーネントのプロセス ステップは、次のとおりです。
- C SIMULATION
- 指定されたソース コードとテストベンチ、提供された入力データを使用して、C シミュレーションとコード アナライザーを実行します (C シミュレーションの実行 を参照)。
- C SYNTHESIS
- C Synthesis ダイアログボックスを開き、合成の実行後に使用可能なレポートをリストします (C 合成の実行 を参照)。
- C/RTL CO-SIMULATION
- C/RTL Cosimulation ダイアログ ボックスを開き、シミュレーションの実行後に使用可能なレポートをリストします (C/RTL 協調シミュレーションの実行 を参照)。
- [PACKAGE]
- Vivado IP (.zip) または Vitis カーネル (.xo) を生成し、RTL デザインのパッケージ の説明に従って、合成された RTL デザインからエクスポートします。
- IMPLEMENTATION
- インプリメンテーションの実行 で説明されるように、Vivado 合成とインプリメンテーションを実行し、より詳細な使用率とタイミング レポートを生成します。
Flow Navigator には、関連ファイルやデザイン状態を表示するのに役立つ機能もあります。前の図のように、Open Settings コマンド (
) は、[Component] メニューとデザイン フロー内の各プロセス ステップの横にあります。Component の横にある Open
Settings をクリックし、コンポーネントの vitis-comp.json ファイルを開きます。プロセス ステップの横にあるこれを選択し、Config File
Editor を開きます。
Cancel Run コマンドを使用すると、Flow Navigator から実行中のプロセスをキャンセルできます。このコマンドはデフォルトでは非表示になっており、実行中のステップにカーソルを合わせると表示されるようになっています。
Flow Navigator は、特定のステップが完了していない場合や、デザイン ソースや関連ファイルの変更により再実行が必要な場合に、警告サイン (
) を表示します。警告の上にカーソルを置くと、可能性のある問題を示すメッセージが表示されます。