add_files - 2023.2 日本語

Vitis 高位合成ユーザー ガイド (UG1399)

Document ID
UG1399
Release Date
2023-12-18
Version
2023.2 日本語

説明

現在のプロジェクトにデザイン ソース ファイルを追加します。

デザイン ソースに含まれるヘッダー ファイルが現在のディレクトリで検索されます。ほかのディレクトリに保存されているヘッダー ファイルを使用するには、-cflags オプションを使用して、検索パスにそれらのディレクトリを追加します。

構文

add_files [OPTIONS] <src_files>
  • <src_files>: サポートされるソース ファイルを 1 つまたは複数リストします。

オプション

-blackbox <file_name.json>
RTL ブラック ボックスに使用する JSON ファイルを指定します。このファイルの情報は、合成と C/C++ および協調シミュレーションで HLS コンパイラにより使用されます。
-cflags <string>
GCC コンパイル オプションを指定します。
-csimflags <string>
シミュレーション コンパイル オプションを指定します。このオプションで指定したフラグは、シミュレーション コンパイル (C/C++ シミュレーションおよび RTL 協調シミュレーションを含む) にのみ適用され、合成コンパイルには適用されません。このオプションは、-cflags オプションには影響しません。
-tb
デザインのテストベンチの一部として使用されるファイルを指定します。これらのファイルは合成されませんが、csim_design または cosim_design コマンドによりシミュレーションが実行されるときに使用されます。

デザインにソース ファイルを追加するときに、-tb を使用しないでください。デザイン ファイルおよびシミュレーション ファイルを追加するには、個別の add_files コマンド使用します。

プロジェクトに 3 つのデザイン ファイルを追加します。

add_files a.cpp
add_files b.cpp
add_files c.cpp

1 行で複数のファイルを追加します。

add_files "a.cpp b.cpp c.cpp"

-tb オプションを使用すると、プロジェクトにテストベンチ ファイルを追加できます。この例では、1 行で次の複数のファイルを追加しています。

  • テストベンチ a_test.cpp
  • テストベンチで読み出されるすべてのデータ ファイル:
    • input_stimuli.dat
    • out.gold.dat
      add_files -tb "a_test.cpp input_stimuli.dat out.gold.dat"
      

    上記の例でテストベンチ データ ファイルが test_data というディレクトリに保存されている場合は、個々のファイルを指定する代わりに、このディレクトリをプロジェクトに追加できます。

    add_files -tb a_test.cpp
    add_files -tb test_data