HLS ツールでは RTL 検証に C テストベンチが再利用されるので、テストベンチおよび関連ファイルを HLS コンポーネントに追加するときにテストベンチとして指定する必要があります。テストベンチに関連付けられたファイルは、次のようなファイルです。
- テストベンチによりアクセスされるファイル。
- テストベンチが正しく動作するために必要なファイル。
テストベンチ例に示す inA.dat および inB.dat などが、このようなファイルの例です。これらのファイルは、HLS コンフィギュレーション ファイルにテストベンチ ファイルとして追加する必要があります。
HLS コンポーネントでテストベンチを指定するために、デザインとテストベンチを別のファイルに分ける必要はありませんが、推奨はされます。これを、テストベンチ例 と同じコードで新しい最上位関数を定義した新しい例で示します。この例では、sumsub_func
関数が HLS コンポーネントで最上位関数として定義されています。
ヒント:
C
Synthesis 設定を選択するか、
syn.top
コンフィギュレーション ファイルのエントリを使用すると、HLS コンフィギュレーション ファイルの最上位関数を変更できます。
sumsub_func
関数を最上位関数として定義すると、sumsub_func
を呼び出すその上の関数 hier_func
がテストベンチに含まれます。同じレベルの shift_func
関数もテストに必要な部分なので、テストベンチに含まれます。これらの関数は最上位関数 sumsub_func
と同じコード ファイルに含まれますが、テストベンチの一部となります。