メールボックス セマンティクス - 2023.2 日本語

メールボックス機能は入出力の両方に使用でき、HLS コンポーネントのすべての s_axilite I/O に対して指定する必要があります。次のコンフィギュレーション コマンドを使用して、インターフェイスのグローバル オプションでイネーブルにします。

syn.interface.s_axilite_mailbox=both
syn.interface.s_axilite_auto_restart_counter=1

コンフィギュレーション オプションを設定したら、メールボックスは HW copy および SW copy と呼ばれるレジスタのペアをインプリメントします。入力メールボックスおよび出力メールボックスには、独立したレジスタのペアがあります。ソフトウェア アプリケーションから HLS コンポーネントへの通信は、次のように実行されます。

入力メールボックス

• アプリケーションが、一部またはすべての要素をメールボックスの SW copy レジスタに書き込みます。
• アプリケーションが、SW copy が更新されたことをメールボックスに通知します。
• HLS デザインが再起動すると、SW copy レジスタが HW copy レジスタにコピーされます。
• HW copy が更新されたことがアプリケーションに通知され、必要に応じて SW copy レジスタを再度変更できます。
  ヒント: HLS デザインによる複数の読み出しは、ソフトウェア アプリケーションからの更新なしに発生する可能性があります。

出力メールボックス

• アプリケーションが、メールボックスの更新されたコピーを読み出すことをメールボックスに通知します。HLS デザインが、現在の実行の最後に、メールボックスの HW copy レジスタに一部またはすべての要素を書き込みます。
• デザインが終了すると、HW copy が SW copy レジスタにコピーされます。
• アプリケーションには、SW copy が更新されたことが通知され、いつでも読み出せるようになります。
  ヒント: ハードウェアによる複数の書き込みは、ソフトウェアの更新要求なしで発生する可能性があります。