Vitis Unified IDE では、すべてのコード参照を解決するために、すべてのヘッダー ファイルが解析されます。有効な参照により、コードが正しくコンパイルされることはもちろんですが、#include
文を右クリックして、Go to Declaration コマンドでインクルード ファイルを開くことができます。関数名、変数、またはデータ型を選択し、Go to Definition コマンドを使用してその定義を表示させることができます。
次の図に示すように、未解決の参照は GUI でハイライトされます。
図 1. 未解決の参照
- 左側のサイドバー: 未解決の参照のソース コードの行番号がハイライトされます。
- 右側のサイドバー: 未解決の参照がファイル内でマークされます。
プロジェクト設定 (インクルード パスなど) がすべて適切に定義される場合、デフォルトでは、C ソース ファイルのインデックスが自動的に作成されます。未解決の参照は、ヘッダー ファイル (拡張子は .h または .hpp) で定義されたコードを解決できない場合に発生します。未定義の参照の主な原因は、次のとおりです。
- コードが最近ファイルに追加された。
コードが新しい場合、ヘッダー ファイルが保存されていることを確認します。ヘッダー ファイルを保存すると、ヘッダー ファイルに自動的にインデックスが付けられ、コード参照がアップデートされます。
- ヘッダー ファイルが検索パスに含まれない。
#include
文を使用して C コードにヘッダー ファイルが含まれるようにし、ヘッダー ファイルがソースの C ファイルと同じディレクトリに含まれるか、ヘッダー ファイルのディレクトリが検索パスに含まれるようにします。ヒント: ソース ファイルの検索パスを明示的に追加するには、syn.cflags
またはsyn.file_cflags
を編集して、HLS 一般オプション で説明するように、コンパイル時に使用する指示子と、ソース ファイルのシミュレーション コマンドを指定します。