正規形式 - 2023.2 日本語

Vitis HLS では、データフロー最適化を適用するために領域が変更されます。この結果のデータフロー ネットワークをより予測しやすくするため、AMD では、この領域 (正規領域と呼ばれる) 内のコードは正規形式を使用して記述することをお勧めします。データフロー最適化を適用するには、2 つの正規形式があります。

1. サブ関数がインライン展開されていない関数の正規形式。これらのサブ関数は、それ自体が関数領域内のデータフローであったり、ループ領域内のデータフローであったりします。また、変数の初期化 (コンストラクターによる自動的な初期化も含む)、またはプロセスへの値による表現の受け渡しは、正規形式には含まれないことに注意する必要もあります。Vitis HLS では、最も効果的な方法で結果のデータフローがインプリメントされますが、コードが正規の形式でない場合は、常に GUI データフロー ビューおよび協調シミレーションのタイムライン トレースをチェックして、正しいデータフローとなっていること、および達成されたパフォーマンスが適切であることを確認する必要があります。

   void dataflow(Input0, Input1, Output0, Output1)
   {
    #pragma HLS dataflow
    UserDataType C0, C1, C2;       // UserDataType can be scalars or arrays
    func1(Input0, Input1, C0, C1); // read Input0, read Input1, write C0, write C1 
    func2(C0, C1, C2);             // read C0, read C1, write C2
    func3(C2, Output0, Output1);   // read C2, write Output0, write Output1
   }

2. ループ以外のコードがない関数で囲まれたループ本体内のデータフロー。for ループ (含まれる関数がインライン展開されていない) の場合、積分ループ変数は次のように設定する必要があります。
   1. 初期値はループ ヘッダーで宣言され 0 に設定される。
   2. ループ境界は、ループを囲む関数の負以外の定数またはスカラー引数である。
   3. 1 ずつインクリメント。
   4. 次のとおり、データフロー プラグマはループ内にある必要あり。

   void dataflow(Input0, Input1, Output0, Output1)
   {
       for (int i = 0; i < N; i++)
       {
       #pragma HLS dataflow
           UserDataType C0, C1, C2;       // UserDataType can be scalars or arrays
           func1(Input0, Input1, C0, C1); // read Input0, read Input1, write C0, write C1
           func2(C0, C0, read C1, C2);    // read C0, read C0, read C1, write C2   
           func3(C2, Output0, Output1);   // read C2, write Output0, write Output1
       }
   }