自動再起動モード - 2023.2 日本語

Vitis 高位合成ユーザー ガイド (UG1399)

Document ID
UG1399
Release Date
2023-12-18
Version
2023.2 日本語

Vitis HLS デザインは、HLS 用のプログラミング モデル で説明されるように、制御駆動型モジュールまたはデータ駆動型モジュールにできます。つまり、HLS デザインの実行は、制御信号によって管理され、外部のソフトウェア アプリケーション、またはソフトウェア ドライバーによって管理されるか、あるいは入力にデータが存在することによって駆動されます。

データ駆動型モジュールは、処理するデータが追加されただけで自動的にデザインが再開されます。HLS デザインは、トランザクションの実行を終了し、データが利用可能になった時点で次のトランザクションの実行を開始します。データがない場合は実行が停止し、データがある場合は再開されます。このセクションでは、これらのデータ駆動型デザインについては触れません。

ただし、制御駆動型モジュールの場合、管理ソフトウェア アプリケーションまたは接続された HLS デザインが、ブロック レベルの制御プロトコル で説明するように、モジュールの ap_start 信号をトリガーして処理を開始する必要があります。これらのデザインはデフォルトでは自動再起動しませんが、ここで説明するような自動再起動の仕組みを使用するとインプリメントできます。この自動再起動モードは、HLS デザインがデータの入力または出力にストリーミング I/O を使用していて、さらにソフトウェア アプリケーションで管理できるように制御信号を持つ場合、制御駆動型 TLP に使用すると便利です。この場合、ソフトウェア アプリケーションはカーネルを 1 回起動して指定されたトランザクション数だけ実行するか、ソフトウェア アプリケーションによってリセットまたは明示的に停止されるまで継続的に再起動します。

この制御駆動型自動再起動デザインは、AMD デバイスの I/O ピン (イーサネット、SerDes) との間で送受信されるストリーミング データ、または接続された HLS デザイン モジュール間で送受信されるストリーミング データがある場合に役立ちます。つまり、HLS デザインは主にデータ駆動型ですが、それだけに限定されるものではありません。