VAI_C の使用法 - 3.5 日本語

Vitis AI ユーザー ガイド (UG1414)

Document ID
UG1414
Release Date
2023-09-28
Version
3.5 日本語

Caffe および TensorFlow フレームワークに対応する Vitis AI コンパイラは、vai_c_caffevai_c_tensorflowvai_c_tensorflow2、および vai_c_xirで、データシートおよびエッジ DPU で利用可能です。VAI_C の標準的なオプションを次の表に示します。

表 1. データセンターおよびエッジ DPU 用の VAI_C の一般的なオプション
パラメーター 説明
--arch JSON 形式の VAI_C コンパイラの DPU アーキテクチャ コンフィギュレーション ファイル。AMD Vitis™ AI リリースのビルド済み DPU xclbins の場合、対応する arch.json ファイルは AMD Vitis™ AI Docker (/opt/vitis_ai/compiler/arch) にあります。内容は、{"target": "DPUCZDX8G_ISA0_B4096"} のようになります。カスタマイズした DPU IP の場合、対応する arch.json ファイルが DPU リファレンス デザインと DPU IP によって生成されます。内容は、{“fingerprint”:"0x0101000016010407"} のようになります。fingerprint (フィンガープリント) は、DPU ターゲットを識別するための 64 ビット デジタル署名です。DPU タイプを示す 1 バイト、ISA バージョンを示す 1 バイト、およびコンフィギュレーションを示す 6 バイトで構成されます。フィンガープリントは各 DPU コンフィギュレーションごとに異なり、ランタイムはこのフィンガープリントを使用して現在のプラットフォームで動作中の DPU インスタンスを識別し、モデルがその DPU ターゲット用にコンパイルされているかどうかをチェックします。「DPUCZDX8G_ISA0_B4096」は、コンパイラで定義済みのフィンガープリントに対するエイリアスです。
--output_dir コンパイル プロセス後の vai_c_tensorflow の出力ディレクトリのパス。
--net_name VAI_C でコンパイルされた後のネットワーク モデルの DPU カーネルの名前。
--options 'key':'value' 形式による、追加オプションのリスト。複数のオプションを指定する場合は、カンマで区切ります。

入力形状を手動で指定するには、--options '{"input_shape": "1,224,224,3"}' を使用します。

プラグイン ライブラリを指定するには、--options '{"plugins": "plugin0,plugin1"}' を使用します。

出力 op を指定するには、--options '{"output_ops": "op_name0,op_name1"}' を使用します。

クロス レイヤー プリフェッチを有効にするには、--options '{"prefetch": "true"}' を使用します。

HD 入力用の特別な最適化を有効にするには、--options '{"hd_opt": "true"}' を使用します。

注記: 「--options」で指定された引数は、優先度が最も高いため、ほかの場所で指定された値を書き換えます。