Zynq UltraScale+ MPSoC は、ハードウェアによる DisplayPort (DP) インターフェイス モジュールも内蔵しています。DisplayPort インターフェイスは PS に配置され、最大 6Gb/s で動作する 4 つの専用高速シリアル トランシーバーのいずれか 1 つへマルチプレクス可能です。これによって、ディスプレイ チップを追加する必要がなくなり、システム BOM コストがさらに削減されます。DisplayPort インターフェイスは VESA (Video Electronics Standards Association) V-12a に準拠しており、PS または PL から送信されるライブ オーディオ/ビデオを処理したり、メモリ フレーム バッファーに格納されているオーディオ/ビデオを処理するためのさまざまなインターフェイスを提供します。同時に 2 つのオーディオ/ビデオ パイプラインをサポートし、アルファブレンディング、クロマリサンプリング、色空間変換、オーディオ ミキシングなどのレンダリング処理をオンザフライで可能にします。また、このブロックには、同期クロックを生成するための専用のビデオ位相ロック ループ (PLL) が含まれています。
Zynq UltraScale+ MPSoC の DisplayPort インターフェイスの特長
- 最大 4K x 2K @30Hz のビデオ解像度
- Y のみ、YCbCr444、YCbCr422、YCbCr420、RGB ビデオ フォーマット
- 6、8、10、または 12 ビットのカラー コンポーネント
- ライブ ビデオ用の 36 ビットのネイティブ ビデオ入力インターフェイス
- 内蔵 DMA を使用してフレーム バッファーからビデオを取得するインターフェイス
- 2 プレーン レンダリング パイプライン
- 最大 2 チャネルのオーディオ (24 ビット/48kHz)
- 専用のビデオ PLL
- 取得したビデオ データ用のビデオ タイミングを生成するコントローラー
- ISO/IEC 13818-1 準拠システム タイム クロック (STC)
DP インターフェイスの詳細は、 『Zynq UltraScale+ デバイス テクニカル リファレンス マニュアル』 (UG1085) の第 33 章「DisplayPort コントローラー」を参照してください。