最初のカテゴリはデバッグ レベルで、番号は出力の総計を指定します。
番号 | 名称 | 説明 |
---|---|---|
0 | なし | デバッグ情報を出力しません。 |
1 | ERROR | すべての致命的エラーのログを出力します。これらは、コアまたはエレメントが要求されたアクションを実行できなくなるエラーです。エラーをトリガーした条件を適切に処理できるようにプログラムされている場合、アプリケーションは動作を回復できます。 |
2 | WARNING | すべての警告のログを出力します。一般に、これらは致命的ではありませんが、ユーザーに見える形で問題が起こると考えられます。 |
3 | FIXME |
すべての |
4 | INFO |
すべての情報メッセージのログを出力します。通常は、システムで 1 回しか発生しないようなイベント、またはこのレベルのログではめったに出力されないような重要なイベントに使用します。 |
5 | DEBUG |
すべてのデバッグ メッセージのログを出力します。これらは、オブジェクトのライフタイム中に数回しか発生しないイベントに関する一般的なデバッグ メッセージで、パラメーターのセットアップ、ティアダウンおよび変更などがあります。 |
6 | LOG |
すべてのログ メッセージを出力します。これらは、オブジェクトのライフタイム中に繰り返し発生するイベントに関するメッセージで、ストリーミングおよび定常条件などがあります。たとえば、1 つのエレメントのすべてのバッファーで発生するメッセージのログを出力する場合にこのレベルを使用します。 |
7 | TRACE |
すべてのトレース メッセージのログを出力します。これらは頻繁に発生するメッセージです。たとえば、 |
9 | MEMDUMP |
すべてのメモリ ダンプ メッセージのログを出力します。このレベルは最も多くのログが出力され、メモリ ブロックの内容のダンプも含むことがあります。 |
デバッグ出力を有効にするには、環境変数 GST_DEBUG を目的のデバッグ レベルに設定する必要があります。設定したレベルより小さい番号のレベルのログも表示されます。たとえば GST_DEBUG=2
と設定した場合、ERROR メッセージと WARNING メッセージの両方が表示されます。
さらに、各プラグインまたは GStreamer の一部がそれぞれのカテゴリを定義しているため、ユーザーはカテゴリごとにデバッグ レベルを指定できます。たとえば GST_DEBUG=2,v4l2src*:6
と設定した場合、v4l2src エレメントにはデバッグ レベル 6 が適用され、それ以外のエレメントには 2 が適用されます。
このように、環境変数 GST_DEBUG は category:level のペアをカンマ区切りのリストとして指定します。また、最初にオプションの level を指定すると、そのレベルがすべてのカテゴリのデフォルトのデバッグ レベルとなります。
ワイルドカード (*) も使用できます。たとえば GST_DEBUG=2,audio*:5
と指定した場合、先頭が「audio」の文字列で始まるすべてのカテゴリにデバッグ レベル 5 が適用されます。GST_DEBUG=*:2
は、GST_DEBUG=2
と同じ意味です。