Vitis ビデオ解析 SDK

マルチメディア ユーザー ガイド (UG1449)

Document ID
UG1449
Release Date
2022-04-21
Revision
1.4 日本語

Vitis ビデオ解析 SDK (VVAS) は、ザイリンクス プラットフォーム上でトランスコーディングおよび AI ベースのソリューションを構築するためのフレームワークです。USB/CSI カメラ、動画ファイル、RTSP ストリームなどを入力とし、 Vitis™ AI を使用してピクセル データからインサイトを生成することで、さまざまなユース ケースに対応します。VVAS SDK は、スマート シティでのトラフィックや歩行者の認識、病院での健康や安全の監視、小売店でのセルフチェックアウトや分析、製造工場での部品の欠陥検出など、さまざまなビデオ分析アプリケーションの基盤レイヤーとなります。VVAS は、入力ビデオを異なるビットレート、解像度、およびエンコード フォーマットで再エンコードする必要のある ABR (Adaptive Bitrate) トランスコーディング ソリューションの構築にも使用できます。

この SDK の中心は、リサイズおよび色空間変換用のマルチスケーラーや、機械学習用の深層学習プロセッシング ユニット (DPU) など、さまざまなアクセラレータを使用する複数のハードウェア アクセラレータ プラグインで構成されています。演算量の多い処理をすべて専用のアクセラレータで実行することで、ビデオ解析やトランスコードなどさまざまなアプリケーション分野で最高の性能を達成できます。

機能

  • 各種機能に対応した複数のハードウェア アクセラレータが付属
  • ほとんどのビデオ解析およびトランスコーディング ソリューションの要件を満たす、高度に最適化された GStreamer プラグインを提供
  • Gstreamer フレームワーク ベースのアプリケーションにハードウェア アクセラレータ/カーネルを統合するための使いやすいフレームワークを提供
  • SSD や YOLO などの一般的な物体検出および分類の AI モデルをサポート

長所

  • VVAS を使用することで、アプリケーション開発者は複雑な下位レベルの環境を理解しなくても、AI ベースのビデオおよびイメージ解析、複雑な ABR (Adaptive Bitrate) トランスコーディング パイプライン、およびその他のソリューションに向けたシームレスなストリーミング パイプラインを構築可能。
  • VVAS によって ザイリンクス プラットフォーム ベースのソリューションのタイム トゥ マーケットが大幅に短縮され、ラピッド プロトタイピングから完全な量産レベルのソリューションまで柔軟に対応可能。