この資料では、プロセッシング システム (PS)、プログラマブル ロジック、および VCU IP を組み合わせたマルチメディア システムのアーキテクチャと機能について説明します。このアーキテクチャに習熟することにより、マルチメディア システムを理解し、サードパーティ IP を統合してカスタム マルチメディア パイプラインを作成することが容易になります。この資料では、各種オーディオ/ビデオ パイプラインを示し、拡張および強化したマルチメディア ソリューションを作成する方法を紹介します。また、さまざまなビデオ ユース ケースに合わせて細かい調整が必要な VCU コーデックのパラメーターや、マルチメディア パイプラインのデバッグについても説明しています。
この資料は次の章で構成されます。
- Zynq UltraScale+ MPSoC の概要: マルチメディア向けの理想的なシステム: Zynq® UltraScale+™ MPSoC のアーキテクチャとマルチメディア処理エンジンについて簡単な概要を示します。
- マルチメディア PL IP: マルチメディア PL ファブリック IP の機能について説明します。
- ビデオ パイプライン: ザイリンクス IP を使用して作成したビデオ パイプラインの例を示します。また、キャプチャおよびディスプレイ用のビデオ パイプラインの作成やオーディオのサポートに際して PetaLinux ビルドで必要なデバイス ツリーの変更についても説明します。
- VCU コーデックの機能: VCU のパラメーターについて詳しく説明します。
- GStreamer マルチメディア フレームワーク: オーディオ/ビデオ用の GStreamer パイプラインを示します。パイプラインの構成、およびオーディオ/ビデオ パイプラインの実行に必要な各 GStreamer エレメントについて説明します。
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デバッグ: マルチメディア パイプラインの問題をデバッグする方法について説明します。
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ツールを使用してパイプラインのレイテンシを測定することで、レイテンシの問題のデバッグが容易になります。 - 性能と最適化: GStreamer パイプラインの性能を改善する方法について説明します。