グラフィックス プロセッシング ユニット (GPU) は Arm® Mali-400 MP2 を使用しており、Zynq UltraScale+ のプロセッシング システム (PS) にあります。CPU に依存したグラフィックス処理を行う ASSP と比較すると、GPU は専用のパラレル エンジンを使用することで、より高速にビデオ情報を生成できます。またチップ外部に GPU エンジンを追加するソリューションよりも低コストで低消費電力となります。
GPU は、シェーダー ベースと固定関数の両方のグラフィックス API に対応する完全プログラマブルなアーキテクチャによって、2D および 3D のグラフィックス処理を高速化します。また、アンチエイリアス機能を備え、性能のオーバーヘッドなしに最適な画像品質を実現します。
Zynq UltraScale+ MPSoC の GPU の特長
- Arm® Mali-400 MP2
- 最高スピード グレードで最大 667MHz 性能
- ジオメトリ プロセッサ (x1)、ピクセル プロセッサ (x2)
- 専用の共有 L2 キャッシュ (64KB)
- 専用のメモリ管理ユニット (MMU)
- OpenGL ES 2.0 および OpenGL ES 1.1 対応
- OpenVG 1.1 API 対応
- 3 つのエンジンごとに GPU パワー ゲーティング機能
- 1334M ピクセル/秒のピクセル フィル レート
- 72.6M トライアングル/秒
- 21.34Gflops 浮動小数点シェーディング
GPU の詳細は、 『Zynq UltraScale+ デバイス テクニカル リファレンス マニュアル』 (UG1085) の第 5 章「グラフィックス プロセッシング ユニット」を参照してください。