AMD Vitis™ Model Composer では、AI エンジンをターゲットとするアルゴリズムの高速シミュレーション、試行、コード生成を Simulink® 環境から実行できます。これには、AI エンジン カーネルおよびデータフロー グラフをブロックとして Model Composer にインポートし、ブロックのパラメーターを設定してカーネルの動作を制御します。シミュレーション結果は、Simulink ソースおよびシンク ブロックを Model Composer AI エンジン ブロックに接続して表示できます。シミュレーション結果は、さらなる解析のため、 MATLAB® ワークスペースに送信できます。
AI エンジン カーネルおよびグラフをブロックとしてインポートする方法の詳細、Vitis Model Composer を使用した AI エンジン デザインの作成 を参照してください。
AMD Vitis™ Model Composer には、Simulink 環境内で使用可能な AI エンジン ライブラリ ブロックが含まれます。その一部を次に示します。
- AI エンジンとAMD HDL ブロックセットの接続をサポートするブロック。
- FIR、FFT、Mixer、DDS などの設定可能な AI エンジン関数。
AI エンジン HLS カーネル ブロック、HDL ライブラリ ブロック、AI エンジン ブロックを接続すると、プログラマブル ロジックと AMD Versal™ アダプティブ SoC デバイスの両方をターゲットにできるヘテロジニアス プラットフォームのモデリングとシミュレーションができます。
シミュレーションに加え、AI エンジン Model Composer Hub を使用してデータフロー グラフを生成できます。AI エンジン Model Composer Hub ブロックの詳細、特に AI エンジン コード生成については、コード生成 を参照してください。
AI エンジン Model Composer では、AI エンジン シミュレータを使用して、生成されたデータフロー グラフ コードを検証できます。検証要件に基づいて、Hub ブロックからアルゴリズムを検証できます。
次の図に、典型的な AI エンジン デザイン フローを示します。
Model Composer の AI エンジン フローーの詳細は、Vitis Model Composer チュートリアルを参照してください。
このセクションの残りの部分では、次について説明します。