Black Box Configuration ウィザードの詳細設定 - 2023.2 日本語

Black Box Configuration ウィザードを実行すると、インポートされたモジュールからある程度の情報が自動的に抽出されますが、手動で指定する必要がある部分もあります。手動設定が必要なのは次のものです。

• モデルに組み合わせパスがある場合、ブロックの SysgenBlockDescriptor オブジェクトの tagAsCombinational メソッドを呼び出す必要があります。複数の独立したハードウェア クロックが存在するデザインでは、組み合わせパスはサポートされません。
• Black Box Configuration ウィザードでは、インポートされる最上位エンティティのみが認識されます。通常、このエンティティに伴うほかのファイルがあります。これらのファイルは、追加ファイルごとに addFile メソッドを呼び出すか、addDirectory メソッドを一度使用して (たとえば別のディレクトリに依存ファイルを保持しておいて)、コンフィギュレーション M 関数に手動で追加する必要があります。
• Black Box Configuration ウィザードでは、1 つの同期クロックのブラック ボックス記述子または複数の非同期クロックのブラック ボックス記述子が自動的に作成されます。
  • シングル レートのブラック ボックスの場合、ブラック ボックスの各ポートは同じレートで動作します。ほとんどの場合はこれで問題はありませんが、ポート レートを明示的に設定すると、シミュレーション時間が短縮される可能性があります。
  • 複数クロック ブラック ボックスの場合、入力ポート レートはソース クロック サブシステムから派生している必要があり、出力ポート レートはデスティネーション クロック サブシステムを基に設定する必要があります。場合によっては、必要なコンフィギュレーションに対してポート レートを明示的に設定するのが望ましい場合があります。