Simulink でのシミュレーション - 2023.2 日本語

Simulink では、モデルをインタラクティブにシミュレーションして、結果をスコープごとにグラフィカルに表示できます。Simulink モデルでは、シミュレーション開始時に入力に供給するデータおよびシミュレーション中に監視するデータを定義します。

モデルを定義する際に、そのモデルの入力信号と出力信号を定義します。入力信号はデータをシミュレーション用にモデルに読み込み、出力信号はシミュレーション結果を記録します。読み込むデータによって、信号の読み込み方法は異なります。入力データを定数値として定義したり、Sine Wave ブロックなどのソース ブロックを使用したり、スプレッドシートからデータをインポートしたり、前のシミュレーションの出力を使用したりできます。Simulink でのシミュレーション準備に関する情報は、Simulink 資料の「モデルの入力と出力の準備」を参照してください。

シミュレーションが終了したら、MathWorks 環境内で MATLAB スクリプトと Simulation Data Inspector などの視覚化ツールを使用して記録されたデータを解析できます。

Vitis Model Composer Hubに示すように、Create and execute testbench チェック ボックスをオンにすると、Model Composer で次の 2 つのタスクが実行されます。

1. デザイン入力時にテスト データまたはスティミュラスを自動的に記録し、シミュレーション結果をテスト ベクターとして保存します。このデータは理想的なデータとして、後で C/C++ および RTL 協調シミュレーションでの比較に使用できます。ファイル名は signals.stim で、出力を生成する際に Code Directory で指定したディレクトリに追加されます。
2. 生成されたテストベンチを実行し、C シミュレーションおよび C/RTL 協調シミュレーションを使用してコードが同じかどうかを検証します。このプロセスは計算負荷が高く、時間がかかることがあります。