ザイリンクス Time Division Demultiplexer ブロックは、入力をシリアルに受信して、レートの低い複数の出力にします。
ブロックのインターフェイス
このブロックは、1 つのデータ入力ポートと、ユーザーが指定した数 (1 ~ 32) のデータ出力を持ちます。データ出力ポートの演算型と精度は、入力ポートと同じです。Time Division Demultiplexer ブロックには、vin
(入力 Valid) および vout
(出力 Valid) というオプションのポートもあります。Valid ポートはどちらもブール型です。
シングル チャネル インプリメンテーションの場合、Time Division Demultiplexer ブロックはデータ入力と出力ポートを 1 つずつ持ちます。オプションでデータ Valid 入力および出力ポートも使用できます。入力データ フレームの長さは、フレームのサンプリング パターンの長さによって決まります。位置が 1 の場合、入力値がダウンサンプリングされ、1 の数がダウンサンプリング係数に対応します。次の図に、シングル チャネル モードの Time Division Demultiplexer ブロックの動作を示します。入力したフレーム サンプリング パターンに基づいて、各入力データ フレームの 1 番目と 2 番目の入力値がサンプリングされ、レート 2 で出力されます。
シングル チャネル インプリメンテーションでは、データ フレームからサンプリングされる値の数は、入力フレームのサイズで割り切れる数である必要があります。各入力データ フレーム値は、オプションの Valid ポートを使用して修飾することも可能です。
ブロック パラメーター
Simulink® モデルでブロックのアイコンをダブルクリックすると、[Block Parameters] ダイアログ ボックスが開きます。
- Frame sampling pattern
- シリアル入力データ フレームのサイズを指定します。フレームのサンプリング パターンは、1 と 0 のみを含む MATLAB® ベクターである必要があります。
- Implementation
- デマルチプレクサーの動作をシングル チャネルまたはマルチ チャネル モードに指定します。この 2 つのモードの動作は前述のとおりです。
- Provide Valid Port
- デマルチプレクサーの入力と出力に、それぞれ
vin
とvout
というオプションの Valid ポートを追加します。vin
ポートは、シリアル入力データ フレームの入力データ値をすべて修飾するのに使用されます。vout
ポートは、出力ポートのステートが有効かどうかを示します。
このブロックで使用されるパラメーターについては、[Block Parameters] ダイアログ ボックスの共通オプションを参照してください。