Vitis アナライザーでの結果の表示 - 2023.2 日本語

Vitis Model Composer ユーザー ガイド (UG1483)

Document ID
UG1483
Release Date
2023-11-15
Version
2023.2 日本語

AMD Vitis™ ソフトウェア プラットフォーム アナライザーは、アプリケーションのビルドおよび実行中に生成されるレポートを表示および解析できるユーティリティです。アプリケーションがビルドされる際の Vitis コンパイラと、アプリケーションが実行される際のザイリンクス ランタイム (XRT) ライブラリの両方で生成されるレポートを確認できます。Vitis アナライザーは、Vitis 統合設計環境 (IDE) からのレポートを表示するのに使用できます。

AI エンジン グラフのシミュレーション中、aiesimulator により default.aierun_summary というシミュレーション結果のサマリが生成されます。これは、Vitis アナライザーで表示できます。このサマリには、複数のレポートと、AI エンジン アプリケーションのステートを表す図が含まれます。

Vitis Model Composer には、Vitis アナライザー ユーティリティが統合されています。このユーティリティは、Hub ブロックで Collect trace data for Vitis Analyzer をオンにすると、AIE シミュレーションと共に起動できます。Vitis Model Composer は、シミュレーションが完了すると、aiesimulator 実行中に生成された default.aierun_summary ファイルを自動的に読み込み、Vitis Analyzer Summary ウィンドウを起動します。Trace ウィンドウに移動して、トレース データを確認できます。

図 1. Vitis アナライザーのトレース

レポート ナビゲーターからは、SummaryProfileGraphArrayLog、パフォーマンス メトリクスなど、使用可能なほかのレポートも表示できます。

注記: Vitis アナライザーは、次の図に示すように、Open Vitis Analyzer をクリックして再起動できます。このオプションを使用して Vitis アナライザーでトレースデータを表示できるのは、Collect trace data for Vitis Analyzer オプションをイネーブルにした後に AIE シミュレーションを少なくとも 1 回実行した場合のみです。
図 2. Vitis アナライザー用のトレース データの収集

Vitis Model Composer で Vitis アナライザーを起動するには、MATLAB コマンド ウィンドウで次のコマンドを使用します。

xmcOpenVitisAnalyzer('file')

このコマンドを <file> オプションなしで使用すると、Model Composer は現在のターゲット ディレクトリにあるすべての default.aierun_summary ファイルを検索し、Vitis アナライザーを呼び出して結果をサマリ ページに表示します。

Vitis アナライザーの詳細は、 Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料 Vitis アナライザーのトピックを参照してください。