複数のサブグラフを含む大型のグラフを構築する際、カーネルの AI エンジンへのマップを、ほかのカーネルに相対的に指定するか、または絶対配置を指定して制御すると有益な場合があります。カーネルのロケーション制約を指定すると、信頼性が高く、スケーラブルで、予測可能なグラフの AI エンジン アレイへのマップを作成できます。これにより、マップでの選択肢が削減され、マップ プロセスにかかる時間が短縮されます。
カーネルのロケーション制約は、[Model Composer Constraints] ダイアログ ボックスで次のように指定できます。
- デフォルトでは、Specify Kernel
Location はオフになっています。これを選択して制約を指定します。 図 1. カーネル ロケーションの指定
次のいずれかを選択できます。
- カーネルを特定の AI エンジン タイルに配置するよう制約します。図 2. カーネルの制約
重要: カーネルの場所の指定には、MATLAB 変数を使用します。または
- 2 つのカーネルを同じ AI エンジンに相対的に配置するよう制約します。これにより、これらのカーネルがトポロジ順になり、同期なしでメモリ バッファーを共有できます。次の図に示すように、AI エンジンに相対的に配置するカーネルをドロップダウンから選択できます。図 3. 2 つのカーネルの制約
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Vitis Model Composer では、2 つのカーネル (k1 と k2 など) を指定することもサポートされます。これらは、同じ AI エンジンにマップする必要があります。図 4. 2 つのカーネルの指定