クラス ベース カーネル - 2023.2 日本語

Vitis Model Composer ユーザー ガイド (UG1483)

Document ID
UG1483
Release Date
2023-11-15
Version
2023.2 日本語

Vitis Model Composer では、パラメーター値を指定するためのコンストラクター パラメーターを含む C++ カーネル クラスをインポートできます。次に示すように、AI エンジン ライブラリから AIE Class Kernel ブロックを使用する必要があります。

図 1. AIE Class Kernel

ブロックをダブルクリックすると、次の図に示すように、AI エンジン クラス カーネル ブロックのパラメーターが表示されます。

図 2. AIE Class Kernel ブロックの [Block Parameters] ダイアログ ボックス

カーネル関数をブロックとしてインポートするには、ブロック マスク パラメーターをアップデートする必要があります。次の表に、各パラメーターの説明を示します。

表 1. AIE Class Kernel ブロックのパラメーター
パラメーター名 パラメーターのデータ型 必要性 説明
Kernel header file 文字列 必須 カーネル クラスおよび registerKernelClass メソッド宣言を含むヘッダー ファイルの名前。ファイル名のみ、ファイルへの相対パス、またはファイルへの絶対パスを指定できます。参照ボタンをクリックしてファイルを選択します。

このフィールドには、環境変数は指定できません。

Kernel class 文字列 必須 メンバー変数およびカーネル メンバー関数を含むカーネル クラスの名前。
Kernel function 文字列 必須 ブロックを作成するカーネル メンバー関数の名前。この関数は、カーネル ヘッダー ファイルで registerKernelClass メソッドを使用して登録されている必要があります。
Kernel source file 文字列 必須 カーネル メンバー関数定義およびデフォルト以外のコンストラクター パラメーター値の指定を含むソース ファイルの名前。ファイル名のみ、ファイルへの相対パス、またはファイルへの絶対パスを指定できます。

ファイル名、ファイルへの相対パス、またはファイルへの絶対パスを指定できます。

このフィールドには、環境変数は指定できません。

Kernel search paths 文字列のベクター オプション

Kernel header file または Kernel source file に指定された値を使用してカーネル ヘッダー ファイルまたはカーネル ソース ファイルが見つからない場合は、Kernel search paths に指定されているパスでファイルが検索されます。

このパラメーターを使用すると、カーネル ヘッダー ファイルおよびカーネル ソース ファイルへのパスを指定すると同時に、環境変数を使用できます。環境変数は、${ENV} または $ENV 形式で指定できます。

Preprocessor options   オプション ダウンストリームのコンパイルを特定のプリプロセッサ オプションを使用して実行する場合にプリプロセッサ引数を指定します。

使用可能な形式は -D<name> および -D<name>=<definition> で、コンマで区切って複数指定できます。引数は -D で開始する必要があり、<definition> が指定されていない場合は 1 と想定されます。

AIE Class Kernel ブロックでは、通常の AI エンジン カーネル ブロックがサポートできるすべてのカーネル機能をサポートしており、AI エンジン クラスのカーネル ブロックをダブルクリックして表示される Block Parameters ダイアログ ボックスは、カーネル メンバー関数がウィンドウ ベースかストリーム ベースかに関係なく同じです。ヘッダー ファイルまたはソース ファイルを編集するには、参照ボタンの横にある Edit ボタンをクリックします。