次のコンパイル ターゲットのいずれかを生成するたびに、タイミング解析を実行できます。
- IP カタログ
- ハードウェア協調シミュレーション
- Synthesized Checkpoint
- HDL Netlist
Vitis Model Composer でタイミング解析を実行するには、次の手順に従います。
- Simulink モデルで Vitis Model Composer Hub ブロックをダブルクリックします。
-
Vitis Model Composer Hub のダイアログ ボックスで次のように設定します。
- HDL Settings タブで Code Directory を指定します。
-
HDL Analysis タブで、ランタイムを重視するか、正確さを重視するかによって、パフォーマンス解析フィールドを
Post Synthesis
またはPost Implementation
に設定します。合成後のタイミングは精度が落ちますが高速になり、インプリメンテーション後のタイミングは精度が上がりますが低速になります。 -
HDL Analysis タブで [Analysis Type] フィールドを
Timing
に設定します。
- Model Composer Hub のダイアログ ボックスで Generate をクリックします。
[Generate] をクリックすると、次が実行されます。
- Model Composer で選択されているコンパイル ターゲットに必要なファイルが生成されます。タイミング解析のため、Model Composer により Vivado がバックグラウンドで起動され、デザインのタイミング制約が Vivado に渡されます。
-
Perform
Analysis で
Post Synthesis
を選択したか、Post Implementation
を選択したかによって、デザインは Vivado で合成またはインプリメンテーションまで実行されます。 - Vivado ツールの実行が完了すると、タイミング パスの情報が収集され、Vivado タイミング データベースから指定のファイル フォーマットで保存されます。タイミング パス データが収集されると、Vivado プロジェクトが閉じ、 MATLAB® /Model Composer プロセスに戻ります。
- Model Composer はタイミング情報を処理し、タイミング解析の表にタイミング パス情報を表示します (次の図を参照)。
タイミング解析の表には、情報が次のように表示されます。
- Simulink モデルからのパス (重複しないもののみ) がレポートされます。
- スタック値が最も低いパスから 50 個表示されます。ワースト スラックがのものが 1 番上に表示され、低いものから順に表示されます。
- タイミング違反が発生しているパスのスラック値は負の値であり、赤で表示されます。
- 表示順序は、列見出しをクリックして列の値順に並べ替えることができます。
- 列を表示/非表示にするには、Select
Columns ボタンをクリックし、その列の名前をオン/オフにします。
- マルチサイクル パス制約のあるデザインでは、マルチサイクル パス制約が特定され、Path Constraints 列に表示されます。その場合、異なるサンプリング レートを反映させるため、Source Clock および Destination Clock 列にクロック イネーブル信号が表示されます。
- 表の中でパスを選択すると Simulink モデルにクロスプローブでき、Simulink モデルの対応する HDL ブロックがハイライトされます。タイミング解析結果からモデルへのクロスプローブ を参照してください。