ハードウェア協調シミュレーションの概要 - 2023.2 日本語

Vitis Model Composer ユーザー ガイド (UG1483)

Document ID
UG1483
Release Date
2023-11-15
Version
2023.2 日本語

次の図に、ハードウェア協調シミュレーション (HWCosim) の概要を示します。この中心となるのがテスト対象デバイス (DUT) です。DUT は通常、Simulink テスト フレームワークで開発およびテストされる IP で、スティミュラスを供給し、応答を受信 (および可能であれば評価) します。Simulink が DUT と通信できるようにするには、DUT を次のコンポーネントから構成される HWCosim ラッパーに組み込む必要があります。

図 1. ハードウェア協調シミュレーション フロー

通信インターフェイス (JTAG)
ホスト PC との通信に使用され、コマンド メッセージを受信し、応答を送信します。
コマンド プロセッサ
コマンド メッセージを処理および実行します。
メモリ マップド AXI4-Lite レジスタ バンク
DUT への入力を駆動するレジスタ マップのスティミュラス データを設定するには、write コマンドを使用します。メモリ マップド DUT 出力のクエリには、read コマンドを使用します。メモリ マップド クロック制御レジスタに対して run(x) コマンドを実行すると、DUT のクロック入力で x 個のクロック パルスがトリガーされます。フリーランニング クロック モードを開始するには run(inf) コマンドを使用し、オフにするには run(0) を使用します。