次の図に、ハードウェア協調シミュレーション (HWCosim) の概要を示します。この中心となるのがテスト対象デバイス (DUT) です。DUT は通常、Simulink テスト フレームワークで開発およびテストされる IP で、スティミュラスを供給し、応答を受信 (および可能であれば評価) します。Simulink が DUT と通信できるようにするには、DUT を次のコンポーネントから構成される HWCosim ラッパーに組み込む必要があります。
図 1. ハードウェア協調シミュレーション フロー
- 通信インターフェイス (JTAG)
- ホスト PC との通信に使用され、コマンド メッセージを受信し、応答を送信します。
- コマンド プロセッサ
- コマンド メッセージを処理および実行します。
- メモリ マップド AXI4-Lite レジスタ バンク
- DUT への入力を駆動するレジスタ マップのスティミュラス データを設定するには、
write
コマンドを使用します。メモリ マップド DUT 出力のクエリには、read
コマンドを使用します。メモリ マップド クロック制御レジスタに対してrun(x)
コマンドを実行すると、DUT のクロック入力で x 個のクロック パルスがトリガーされます。フリーランニング クロック モードを開始するにはrun(inf)
コマンドを使用し、オフにするにはrun(0)
を使用します。