ブロックの出力ポートは、ほかのブロックの入力ポートに信号ラインで接続できます。信号ラインは、モデルを通過するデータフローを定義します。信号には次のような複数の属性を含めることができます。
- Data type
- 信号で運ばれるデータ型を定義します。整数、浮動小数点型、固定小数点型などのさまざまなデータ型を使用できます。詳細は、データ型の使用 を参照してください。
- Signal dimension
- 値をスカラー、ベクター、または行列として定義します。詳細は、Simulink 資料の「信号の次元」および「行列、ベクトル、およびスカラー」を参照してください。
- Complexity
- 値を複素数または実数として定義します。詳細は、Simulink 資料の「信号値」を参照してください。次の図は、複素数がモデルを伝搬するところを示しています。
信号ラインを追加するには、カーソルを Simulink ブロックの入力または出力ポートの上に置きます。カーソルがプラス (+) マークに変わります。クリックして、ポートからドラッグします。マウス ボタンを押したままにしてドラッグして動かすと、接続ラインが点線で表示されます。点線は、完全に接続されていない信号を示します。
カーソルを接続する 2 つ目のポートまで移動したら、マウス ボタンを放します。入力ポートから開始する場合は出力ポートで止めるか別の信号ラインに接続し、出力から開始する場合は入力で止めます。Simulink でポートが信号ラインで接続されます。矢印は、信号フローの方向を示します。
マウスを右クリックしてドラッグすると、既存のラインに接続できます。これにより、分岐ラインが作成され、既存の信号ラインの指定した位置に接続されます。分岐ラインは、接続された信号によって、入力または出力に接続できます。
Ctrl+D
キーを押してもアップデートできます。ソース ブロックからのデータ型、信号次元、サンプル時間がモデルに伝搬されるのを確認できます。HLS ライブラリの Source ライブラリの Constant ブロックを除き、HLS ライブラリ ブロックにはサンプル時間は指定できません。Model Composer では、モデルの入力に接続されたソース ブロックからサンプル時間が推論されるので、複数のサンプル時間はサポートされません。
ダイアグラムをアップデートすると、モデルの開発中に発生する可能性のある問題を発見して解決できます。頻繁にアップデートすることで、デザインへの最近のアップデートに範囲を絞れるので、問題の原因を見つけやすくなります。また、Update Diagram はシミュレーションを実行するよりも高速です。