ライブラリ ブラウザーへのユーザー ライブラリの追加 - 2023.2 日本語

Vitis Model Composer ユーザー ガイド (UG1483)

Document ID
UG1483
Release Date
2023-11-15
Version
2023.2 日本語

ライブラリでインポートしたブロックを使用するには、ライブラリの Simulink モデルを開いて、ブロックを新しい Model Composer モデルにコピーするだけですが、ライブラリ ブラウザーにライブラリを表示して、ライブラリからブロックを新しいモデルにドラッグ アンド ドロップできるようにするには、xmcImportFunction コマンドの実行後に、次のプロセスを使用してライブラリを準備する必要があります。

  1. ライブラリ ブラウザー パラメーターをイネーブルにします。
  2. ライブラリを保存します。
  3. ライブラリの slblocks.m スクリプトを作成します。
  4. MATLAB にパスを追加するか、ライブラリを MATLAB パスに追加します。
  5. ライブラリ ブラウザーを更新します。
ヒント: この方法でライブラリを設定するのは、新しく作成したライブラリに対してのみで、既に設定済みの既存ライブラリには必要ありません。

ライブラリ ブラウザーで使用可能なライブラリをイネーブルにするには、EnableLBRepository パラメーターをオンにします。xmcImportFunction を使用してブロックを新しいライブラリにインポートしたら、ライブラリを開いた状態で、ライブラリを保存する前に、MATLAB コマンド ラインから次のコマンドを使用する必要があります。

set_param(gcs,'EnableLBRepository','on');

このパラメーターはライブラリがライブラリ ブラウザーに属することを示しますが、これは単に最初の手順にすぎません。メイン メニューから File > Save をクリックするか、ツールバーの ボタンをクリックしてライブラリを保存します。

ライブラリ ブラウザーのライブラリには、ライブラリ モデルと同じディレクトリに、ライブラリと関連するメタデータを定義する slblocks.m というスクリプトも必要です。このスクリプトは、別のライブラリから既存のスクリプトをコピーするか、MATLAB インストール ディレクトリからコピーするか、次のテキストを編集して slblocks.m として保存すると作成できます。
function blkStruct = slblocks 
  % This function adds the library to the Library Browser
  % and caches it in the browser repository

  % Specify the name of the library
  Browser.Library = 'newlib';
  % Specify a name to display in the library Browser  
  Browser.Name = 'New Library';

  blkStruct.Browser = Browser;
Browser.Library には .slx ファイル拡張子なしでライブラリ名を指定し、Browser.Name にはライブラリ ブラウザーに表示される名前を指定します。
注記: ライブラリはそれぞれ別のディレクトリに保存され、<library>.slx ファイルとそのライブラリの slblocks.m スクリプトが含まれます。
ライブラリと slblocks.m スクリプトを作成したら、MATLAB で検出されるようにライブラリ ディレクトリを MATLAB パスに追加するか、MATLAB パスに既に含まれるフォルダーにライブラリをコピーします。MATLAB コマンド プロンプトに「path」と入力すると、MATLAB で現在使用されているパスが表示されます。また、次のコマンドを使用して MATLAB パスにライブラリ ディレクトリを追加することもできます。
addpath ('library_folder')
savepath

説明:

  • 'library_folder'
  • savepath は、現在の検索パスを pathdef.m に保存する文字列です。
ヒント: MATLAB パスからフォルダーを削除するには、次のコマンド シーケンスを使用します。
rmpath ('library_folder')
savepath

最後に、ライブラリ ブラウザーのウィンドウの左側を右クリックし、Refresh Library Browser をクリックして新しいライブラリを表示させます。これでライブラリがツールに読み込まれ、インポートされたブロックが表示されて、モデルにドラッグ アンド ドロップできるようになります。