エンベデッド システムは、Versal デバイスのエンベデッド プロセッサと、ハードウェア コンポーネント (従来の PL (LUT、ブロック RAM、UltraRAM、DSP)、 Versal ドライバー、ベアメタル/Linux BSP、および PetaLinux/Yocto ツール) からなるアクセラレーション ロジックで構成されます。Versal デバイスの場合、エンベデッド コンピューティング システムには、Arm Cortex-A72 と Cortex-R5F プロセッサがあります。このデザイン タイプの使用モデルは、高度なエンベデッド ソフトウェア スタックから、ハードウェア ユニットのプログラミング サポートのみに必要なシンプルなベアメタル スタックまで多岐にわたります。
エンベデッド システム デザインは、ビルトインのエンベデッド プロセッサで実行されるソフトウェア スタックを実行します。このソフトウェア スタックは、アクセラレーション ユニットで動作するカーネル用の全体制御プレーンとして機能します。エンベデッド プロセッサと Versal デバイス間のデータ転送は、XRT (ザイリンクス ランタイム) アプリケーション プログラミング インターフェイス (API) で管理されます。これらの API には、ハードウェア ユニットを管理するための関数呼び出しもあります。詳細は、 XRT の資料の XRT および Vitis プラットフォームの概要 を参照してください。
注記: XRT は Linux システム ソフトウェア上の付加価値ソフトウェア層であり、特定のアクセラレーション プログラミング モデルを提供します。ただし Vivado と同様に、(Vivado 上の) Vitis ハードウェア ツールは、標準的なハードウェア ハンドオフおよびドライバーで従来の下位エンベデッド ソフトウェアのプログラムもサポートします。
図 1. エンベデッド システム
